経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目
新 将命
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 169

【私の評価】★★★★☆(86点)


■新さん「リーダーの教科書」がなかなか良かったので、
 新さんの別の本を買ってみました。

 今回は、経営者向けの一冊です。


■やはり大企業の経営者となると実務はほとんど
 ありませんので、人とのコミュニケーションが
 非常に重要になるようです。

 つまり、会議で、または部下の報告に対し、
 どのように対応するのか、
 ということです。


・お互いに一歩も譲らず、場の雰囲気が悪くなってくると、
 私は決まって「我が信条」に照らしたら・・・
 とやるのである。(p33)


■やはり経営者たるもの、
 あるべき姿を考え、部下に対し
 高いレベルの仕事を求めていく必要があります。

 それは、会社の方針に合っていなくては
 なりませんし、また、

 その部下が自分で考え、行動できるように
 導いていかなくてはならないわけです。


・役員はこう答える。「問題点については理解した。
 ところで訊きたいのだが、きみはこの問題を解決するために、
 いままで何を考えて、何をやったのか。この先は何を考え、
 何をやろうとしているのか」(p144)


■もっとこうした新さんの
 部下指導のコツを教えてもらいたかったのですが、
 書籍では限界があるのかもしれません。

 それでも名言やジョークも多く、
 新さんの講演のネタなのかな・・・
 などと考えながら読めました。

 レベルは高いと思います。
 新さん、よい本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・自分がしゃべったすぐあとで、相手に対して
 「いまの話、どう理解した?」と水を向けて
 その場で相手にくり返してもらう・・・
 ときどき驚くほどニュアンスが異なっていて
 肝を冷やすことがあった(p227)


・「Excellence is a thousand details.
 (卓越とは、1000の細かいことである)」
 という表現がある。(p90)


・アメリカ人のこんなジョークを紹介する。
 「ハムエッグにおいて、ニワトリは参加しているだけだが、
 ブタはコミットしている」・・・
 ブタは自分の命と引き替えにハムになる(p117)


・・本を読む(一日最低一時間)
 ・・・・ジムで汗を流す(週に最低二回)
 ・経営者の勉強会やセミナーに顔を出し・・・(月に最低二回)
 ・プライベートの海外旅行に行く(年に最低一回)(p153)


・イギリス人の先輩から教わった
 「慢性的な残業は無能力の証であり、悪徳である」
 という言葉がいつも心のなかにあった(p154)


経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目
新 将命
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 169
おすすめ度の平均: 4.5
1 内容が薄いと思います。
5 久々に、ドッグイヤーしまくりです
5 非常にシンプル。でも、深いです
3 当たり前の内容だからこそ価値がある
5 「教科書」としては最良です。長く読み続けられると思います。

【私の評価】★★★★☆(86点)


■著者紹介・・・新 将命(あたらし まさみ)

 1936年生まれ。
 シェル石油、日本コカコーラ、ジョンソンエンドジョンソン、
 フィリップスを含む6社で経営者となる。

■関連書評■

a. 「リーダーの教科書」新 将命
【私の評価】★★★★★


b. 「戦略プロフェッショナル」三枝 匡
【私の評価】★★★★☆


c. 「プロフェッショナルマネジャー」ハロルド・ジェニーン
【私の評価】★★★★★


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ドラッカー名著集2 現代の経営[上]
P.F.ドラッカー
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 3619

【私の評価】★★★★☆(80点)


■1954年の著作とは思えない一冊です。

 経営書を書かれている人の多くは
 ドラッカーの本を、読んでいるはずです。


■ドラッカーの特徴は、
 ビシっと本質を指摘することです。

 例えば、人を活かすのは、
 欠点を消すことではなく、
 長所を伸ばすことである、

 こうしたことを
 短い言葉で断定調で
 とつとつと説明してくれます。


・その人の強みを知り、理解して初めて、
 「彼の強みを生かしてさらに進歩させるためには、
 いかなる弱みを克服させなければならないか」
 を考えることができる。(p230)


■ドラッカーの著作の内容は、
 優秀な経営者を観察するところから
 生まれてきているように
 感じました。

 ドラッカーは、一流の観察者(コンサルタント)
 ではなかったのか。
 それが今の私の仮説です。


・マネジメントは、つねに行動のための意思決定にかかわりをもつ。
 したがって、マネジメントには、つねに時間という次元が存在する。
 行動は、つねに将来における成果を目標とする。(p20)


■ドラッカーの本は、特有の持って回ったような
 言い回しで、読みこなすには頭を使う必要があります。

 その点を良く解釈するのか、
 とっつきにくいと思うか人それぞれでしょう。
 ドラッカーさん、よい本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・いかなる製品を加えるかを決定する段階では、
 「われわれの事業は何か」という問いを発し、
 それに答えを出す必要がある。(p70)


・貧弱な仕事や平凡な仕事は、ほめることはもちろんのこと、
 許すことさえしてはならない。すなわち、自らの目標を
 低く設定する経営管理者や、仕事ぶりが基準に達していない
 経営管理者をその仕事にとどめておいてはならない(p224)


・判断力や能力が不足していても、経営管理者として
 害をもたらさないことはありうる。
 しかし、人格や真摯さに欠けるものは、・・・
 最も価値ある資産たる人材を台なしにする。(p243)


・マーケティング・・・市場が必要とするものを生産する(p50)


・不況の波がやって来たとき、経験のある優れた人たちの
 首を切ってしまえば、好況の波に乗って活動を活発化させようにも、
 代わりは探せない。経験のない者に経験を積ませるには時間が
 かかりすぎる。(p128)


・予算の範囲内で仕事をすることは、ばかでもできる。
 しかし、その範囲内で仕事をするだけの価値のある予算を
 編成できる人は、数人しか知らない・・・(p130)


ドラッカー名著集2 現代の経営[上]
P.F.ドラッカー
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 3619
おすすめ度の平均: 5.0
5 『マネジメントとは何か』を問う古典的名作
5 経営者ではない私でも読んで良かった
5 経営学の祖、不朽の傑作
5 マネジメントの偉大なる古典

【私の評価】★★★★☆(80点)


■著者紹介・・・P.F.ドラッカー

 1909年オーストリア生まれ。2005年没。
 経営学者・社会学者。
 「マネジメント」を経営学の視点で取り上げる。

■関連書評■

a. 「もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら
」岩崎 夏海
【私の評価】★★★★☆


b. 「イノベーターの条件―社会の絆をいかに創造するか」P・F・ドラッカー
【私の評価】★★★★☆


c. 「ネクスト・ソサエティ」P・F・ドラッカー
【私の評価】★★★★☆


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悪党の金言 (集英社新書 475B)
足立 倫行
集英社
売り上げランキング: 191379

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■世の中の一匹オオカミ。

 いろいろな本を出している
 個性的な8人をインタビューした一冊です。


■この中では、佐藤優さんと、溝口敦さんが
 他を引き離して、圧倒的な個性を
 出していました。


 特に佐藤優さんは知識だけでなく、
 物の見方が鋭いように感じます。

 スパイ大作戦ではありませんが、
 諜報の第一線で動いていた人ですから、
 肚の据わり方が違うのでしょうか。


・国連は、頼れません。The United Nationsはそもそも
 "連合国"と訳すべきで、日本は旧敵国です。
 国際社会の認識は100年やそこらで変わらない。(佐藤優)(p91)


■溝口敦さんについては、
 自分も刺され、編集者も怪我をし、
 息子も刺されているのに、
 今もヤクザものを書いているのは、
 すごいとしか言いようがありません。


■インタビューということで、
 相手のことをよく知っている人には、
 楽しめる本だと思います。

 逆にこの本をきっかけに、
 その人の本を読むとよいのでしょうか。

 足立さん、よい本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・特に民放の番組は最悪です。テレビというメディア自体、
 物事を分析したり深く考えたりするのに適さないんじゃ
 ないかと思いますね。若い人がああしたバカ番組を毎日見る
 というのは、由々しき問題ですよ。(溝口敦)(p223)


・昭和天皇に関しては・・・いわゆる戦争責任の問題があります。
 ・・・「ない」という考え自体、昭和天皇に失礼だと思います。
 ・・・昭和天皇にとっては、「責任」という言葉は
 「文学上の綾」なんです。(保坂正康)(p25)


・「9条と自衛隊の矛盾に苦しむ」という
 不思議な病態を演ずることにより、日本は疾病利得として、
 世界史上例のない平和と繁栄を手に入れた。(内田樹)(p64)


悪党の金言 (集英社新書 475B)
足立 倫行
集英社
売り上げランキング: 191379
おすすめ度の平均: 5.0
5 足立さんだから出来たインタビュー
5 入党希望
5 本書は、世の大勢に流されず異議を申し立てる8人の個性派悪党たちへの実に面白いインタビュー集である
4 ハード・カバーではなく、新書版なので、お得感あり。
5 個性派揃いで面白い

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■著者紹介・・・足立 倫行(あだち のりゆき)

 1948年生まれ。
 世界を放浪後、週刊誌記者などを経て、
 ノンフィクション作家となる。


■関連書評■

a. 「国家の罠」佐藤 優、新潮社
【私の評価】★★★★★


b. 「仕事師たちの平成裏起業」溝口 敦
【私の評価】★★★★☆


c. 「反転―闇社会の守護神と呼ばれて」田中 森一
【私の評価】★★★★★


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自己信頼[新訳]
自己信頼[新訳]
posted with amazlet at 10.03.08
ラルフ・ウォルドー・エマソン
海と月社
売り上げランキング: 8721

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■エマソンの「エッセイ」は全集持っているのですが、
 読みづらく、まだ読み切っていませんでした。

 この本は、エッセイ第一集から
 「自己信頼」のところだけを翻訳した
 一冊です。


■いかに人の目を気にせず、
 自分の思いを信頼して、
 自分で判断することの大切さを
 とうとうと説いています。

 逆に言うと、エマソンさんも、
 社会の規範、人の声に影響されやすい
 普通の人間だったのかもしれません。


・こうなりたいと思う自分にいま、なるのだ。
 いま行動せよ。どんなときも人目を気にしないように努めれば、
 常にそうできるようになる。(p37)


■エマソンの言葉は、よく引用されているのですが、
 「エッセイ」を読んでも、
 なかなか引用したくなる言葉が
 出てきません。

 エッセイの中には、数多くのエッセイが
 含まれているのですが、
 ツボにはまったエッセイは
 思ったより少ないのではないかと思いました。

 そうした意味で、「自己信頼」は、
 日本人にぴったりのところなのかもしれません。

 海と月社さん、よい翻訳をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・どんな誓約もせず、同じものを何の影響も、
 偏見も、汚れも、恐れもない無垢な目で、
 何度も眺められる人‐そのような人こそ、
 いつの時代にも恐るべき存在であるにちがいない(p16)


・価値があるのはいま生きていることであって、
 過去に生きたことではない。
 力は活動を止めた瞬間に消える。(p58)


自己信頼[新訳]
自己信頼[新訳]
posted with amazlet at 10.03.08
ラルフ・ウォルドー・エマソン
海と月社
売り上げランキング: 8721
おすすめ度の平均: 5.0
5 自己信頼を読んで
5 人、その潜在的・本質的・根源的可能性
5 探し求めていた言葉がそこにあった
5 新訳 "Self-Reliance"

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■著者紹介・・・ラルフ・ウォルドー・エマソン

 アメリカの思想家、詩人。
 1834年からニューハンプシャー州のコンコードに住み
 「コンコードの哲人」と呼ばれた。


■関連書評■

a. 「「なりたい自分」になる心理学」國分 康孝
【私の評価】★★★★★


b. 「1分間自己革命」スペンサー・ジョンソン
【私の評価】★★★★☆


c. 「「自分づくり」の法則」加藤 諦三
【私の評価】★★★☆☆


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