「ひとり社長になっていきなり年収を650万円にする方法」松尾 昭仁
2022/07/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
要約と感想レビュー
ひとり社長は自分がブランド
なぜ著者のお勧めが、いきなり「年収650万円」なのでしょうか?それは、月30万円の契約を2件取れれば、達成できる数字だからです。月2件なら無理に営業する必要はなく、素直でやる気のあるよい顧客を選んで契約することができるのです。もし、月5件の契約を目指したら、自分に合わない顧客とも契約することとなり、成果も出ず、悪評が立つリスクがあるのです。
ですから最初だからこそ、ひとり社長として実績を上げるために成果の出やすい優良な顧客を選んで契約すべきなのです。逆に言えば、いかに多くのひとり社長が、値引き販売をしてしまい、自分の価値を下げ、忙しくても儲からない仕事をして悲惨な状況にあるということなのでしょう。ひとり社長は自分がブランドであり、自分の実力と行動ですべてが決まる厳しい世界なのです。
むやみに頭を下げるな(p126)
仕事を拡大させる方法
ひとり社長として仕事の拡大させる方法は、いくつかあります。うまくいっている人を真似してみましょう。例えばコンサルティングのみで考えれば、1ヶ月3000円のZOOMセミナーで見込み客を集めて、いくつかのメニューを準備して、最終的に1ヶ月30万円の無制限のコンサル支援パックを売るパターン。
または、ワンポイントの個人コンサルを行いながら、顧客のニーズとノウハウを蓄積し、そのコンテンツをセミナーで数十人に売っていくパターンです。最終的には数十万円のスクールにして一クラス10~20人集客することを目指します。実際には、1ヶ月の中で単価1万円のセミナーを1回開催し、スポットコンサルを10数回こなし、顧問契約を1件取るなど多角的に収益源を増やしていくことになるのでしょう。
ちなみに、著者の6日間90万円の「出版スクール」では、出版ノウハウを教えながら、最後に出版社へ企画をプレゼンするマッチング機会を提供しています。実績を出している人の話は説得力が違うのです。
案件の取り方は、同業で先を行く人に教えてもらいましょう。「この人みたいになりたい」と思った人には会いに行って下さい(p50)
起業のコツ
この本のよいところは、わかりやすくひとり社長として稼いでいくための本質を教えてくれるところでしょう。ひとり社長は固定費が小さいことが強みですから、従業員を雇うより、専門家である業者にワンポイントで仕事を発注すればよいとアドバイスしています。また、仕事が立ち上がるまで1年、2年かかることもあるので、ある程度の貯金を持って独立しようとお勧めしています。
仕事仲間を増やして、お互いに仕事を紹介しあえる仕組みを作ると案件が自然と集まってきます。こうしたノウハウが盛りだくさんの一冊でした。文句なく★5とします。松尾さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・目の前の仕事に没頭してみてはどうでしょうか?将来のお客様にコンサルをしているつもりでやってみましょう(p35)
・コワーキングスペース(共有オフィス)を持つことをおすすめします(p76)
・コンサルの現場で話をする場合、相手が知っている話50%、相手が知らない話50%の割合で話をすすめていく(p161)
・焼き鳥店をコンサルするなら、繁盛している焼き鳥店を100件ほど調査します。そして、それぞれの店がしていた工夫をまとめるのです(p164)
【私の評価】★★★★★(94点)
目次
序章 誰でも起業家になれる時代がやって来た!
1章 私が「ひとり起業」をおすすめする理由
2章 いきなり650万円稼ぐ開業準備法
3章 「ひとり社長」の営業黄金パターン
4章 放っておいても、行列ができる仕組みをつくれ!
5章 巧みな話術で、いちげんさんを常連客に!
6章 稼げるひとり社長の勉強法
7章 私達はこうしてひとり社長になって、年収650万円を超えた!
著者経歴
松尾 昭仁 (まつお あきひと)・・・ビジネス作家 出版プロデューサー。ビジネス書・実用書著者養成講座(商業出版塾)主宰。ネクストサービス株式会社 代表取締役。大学卒業後、業界大手の総合人材サービス企業を経てコンサルタントとして独立。セミナーの参加者は延べ1万2000人超え。著作は27冊。出版プロデュース実績は300冊越え。
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