【書評】「「君の代わりはいない」といわれる人になる 人生が変わるココロの授業 これからの20代に大切な10のチカラ」比田井和孝
2025/03/31公開 更新

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【私の評価】★★★★★(91点)
要約と感想レビュー
まず「形」から入る
長野県の上田情報ビジネス専門学校の伝説の「就職対策授業」の内容をまとめた一冊です。その「就職対策」の内容は、物事に対する姿勢や人として大切なこと。つまり、ビジネス書的に言えば、マインドセットです。専門学校で「成功する思考」をおしえてくれるのですから、最高ですね。
まず、思考を変えるのは大変なので、思考を変えるためのいい方法を教えてくれます。それは「形」から入ることです。例えば、講演会に参加するなら、「人の話を聴くのにふさわしい姿勢」をやってみるのです。心を変えるには、まず行動を変えるのです。
「挨拶・掃除・素直」に取り組めば、「感じるチカラ」がつく(p27)
自分の機嫌は自分でとる
同じように、幸せになるためには、幸せな人の行動をすればいいのです。日々、自分の機嫌は自分でとる意識で、心の中は不機嫌のままでかまわないので、表向きは上機嫌な人を演じるのです。どんな状況であっても、幸せか不幸か?それを決めるのは自分なのです。
世の中には「いつも文句を言っている人」と「文句や愚痴を言わない人」の2種類の人がいます。だから、私たちは「自分自身の言葉」を選んで発する必要があるのです。
80歳になってもずっと幸せに生きられる」・・そのためには、「自分のチカラで幸せになるチカラ」がどうしても必要です(p1)
目の前の仕事に打ち込む
次に、会社に就職することができたら、どうすればいいのでしょうか。著者の提案は、「やりがいのある仕事」をしている人たちのマネすることです。
調査によると、天職を見つけた人は、職に就いてから努力を継続し、その技術が身につくまで長い時間をかけて頑張った人が多かったという。つまり、今の仕事が好きだ!という人は、「好きなことを仕事にした人」ではなく、「今の仕事を好きになった人」だったのです。だから、目の前の仕事に打ち込むということが大事なのです。
しかし、目の前の仕事に注力すると、だいたい失敗します。最初はうまくいかないのです。失敗にもめげずに何度も挑戦しつづけると、いつか壁を破ることができるのです。このように挑戦することで、細かな傷がたくさんつき、それをなんとかしようとすることで少しずつ技術と人格が磨かれていくのです。
結果して、苦労することで、自分のまわりにすでにあった幸せに気づくことができ、人や環境に感謝できるようになるというわけです。
挑戦すると失敗することが多い、というより、ほぼ確実に失敗します・・・・「たくさんの人に助けてもらえた自分は幸せだ」と認識できるようになります(p23)
自分で決めたんだから仕方がない
最後に、幸せな人生に必要なものは、「健康」と「人間関係」と「自己決定」だという。特に「自己決定」している人は、失敗したとしても「自分で決めたんだから仕方がない」と耐えられるのです。逆に、人に決められたことだと、失敗すると、安易に人のせいにして、不満を持つことが多くいなってしまいます。
人生には、いいときも悪いときもあります。その中で楽しむためには、全部、自分で決めてきたからという確信が必要なのです。
充実した内容でした。比田井さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・どうして学校に行くのかって?・・それは「コミュニケーション」・・人は、人で磨かれる。人以外では磨くことができないんです(p49)
・「なんでこんなミスをしたの!?」ではなく、静かに「こんなミスをするなんて、〇〇さんらしくないね。何かあったの?」って(p35)
・人生で起こるどんな問題も、何か大切なことを気づかせてくれるために起こる(p169)
・カッコいい人とは、「こうしようと決めたことを、誰にも言わずに黙々と続けている人」(p118)
▼引用は、この本からです
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比田井和孝, 三笠書房
【私の評価】★★★★★(91点)
目次
1章 感じるチカラ
2章 チームとなるチカラ
3章 楽しむチカラ
4章 整えるチカラ
5章 続けるチカラ
6章 決めるチカラ
7章 挑戦するチカラ
8章 立ち直るチカラ
9章 当事者になるチカラ
10章 今を本気で生きるチカラ
著者経歴
比田井和孝(ひだい かずたか)・・・長野県生まれ。上田情報ビジネス専門学校副校長。「就職対策授業」では、物事に対する姿勢や「人として大切なこと」を説く。「この話をぜひみんなに聞かせたい!」と全国の教育機関や企業からの講演依頼が後を絶たない。
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