「精神科医がすすめる これからの生き方図鑑」樺沢紫苑
2023/07/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
要約と感想レビュー
ちょっとだけ踏み出す
精神科の勤務医でありながら、メルマガ毎日発行15年以上、YouTube毎日更新を10年以上、44冊の書籍を出版してきた著者が教える人生を変えるコツです。著者のオススメは、お金をかけずにちょっと難しいこと、非日常的なことに一歩踏み出すことです。同じことをしているだけならば、同じ日常が続いていくだけなのです。
なりたい自分に向けて、ちょっとだけ踏み出すのです。一度動きはじめてしまえば、後は効率的にタスクを処理していけばいいだけです。著者が「朝の最初の3時間で1日の仕事量が決まるというように、朝の時間やスキマ時間を活用して、人の力も借りながら、できることをどんどんやっていきましょう。
非日常的なことにチャレンジする・・6日かけて、東京~伊勢神宮まで370kmを自転車で走破しました(p20)
「反対星人」からは逃げられない
新しいことをはじめると、どこにでも抵抗勢力が邪魔をしはじめます。親切に「また変なことをはじめたな」という人もいるし、何でも反対する人は一定の比率で存在するのです。こうしたどこの集団にも存在する「攻撃星人」や「反対星人」への対処法は、まず、「みんなと仲よくするのは不可能」と諦めることからはじまります。
「攻撃星人」や「反対星人」からは逃げられないという事実を受容したうえで、丁寧に粘り強く、メリットを伝えていくしかないわけです。もし、うまくいかなくても、いずれ転勤や異動で人間関係はリセットされます。新しい環境で、再度挑戦できるというわけです。
「トンネルを抜ける直前」が一番苦しい(p209)
好きな人に告白する
樺沢さんの主張はレベルが高いのですが、図解でわかりやすくしたものの、盛り込んじゃったな!という内容で、タイトルが「図鑑」となっていることに納得です。
新しいことに一歩踏み出すとは、好きな人に告白するのと似ていると感じました。告白しないと成功率0%だとわかっていても、失敗したときを恐れる気持ちが出てくるからです。でも私達は、成功するためには告白しなければならないし、後悔しないためには告白したほうがよいと知っています。一歩を踏み出しましょう。
樺沢さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・行動できる人・・目標を低く・・行動を細分化・・最初の一歩を踏み出す(p69)
・人の力を借りる・・できることは全部やる(p105)
・タイムパフォーマンス(時間対効果)・・打ち合わせはZoomより「対面」・・・睡眠は7時間以上(p75)
・相手に花を持たせて「わざと負ける」くらいの余裕のある人こそが、真の「ディベート勝者」(p123)
【私の評価】★★★★★(92点)
目次
第1章 これからの「もっと幸せになる」生き方
第2章 これからの「自分をもっと成長させる」習慣
第3章 これからの「自分も人も伸ばす」働き方
第4章 これからの「メンタルを安定させる」習慣
第5章 これからの「健康でありつづける」生活
著者経歴
樺沢紫苑(かばさわ しおん)・・・精神科医、作家。1965 年、札幌生まれ。1991 年、札幌医科大学医学部卒。2004 年からシカゴの イリノイ大学に 3 年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。SNS、メールマガジン、YouTubeなどで累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝え、「日本一、情報発信する医師」として活動している。月に20冊以上の読書を30年以上継続している読書家。
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