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「SMAPへ―そして、すべてのジャニーズタレントへ」木山 将吾

(2020年6月 2日)|本のソムリエ
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【私の評価】★★★☆☆(71点)


■西欧ではカトリック聖職者による
 未成年者や修道女への性虐待を
 告発する「MeToo運動」が起きています。


 同じように日本では、
 ジャニーズ事務所の創業者
 故ジャニー喜多川社長のメンバーへの
 性虐待を告発する人たちがいました。


 その一人が元光GENGIメンバーである
 木山さんで、この本を出版しています。


 ジャニー社長からの性虐待は、本書以外にも
 元フォーリーブス北公次の「光GENJIへ
 中谷良の「ジャニーズの逆襲
 平本淳也の「ジャニーズのすべて 少年愛の館
 豊川誕の「ひとりぼっちの旅立ち」があり、
 書籍の中で告発されています。


・僕はもう我慢できずに、ジャニーさんの直腸の中に二度めの精液を噴出した。そして、その穴からペニスを抜こうとした。「抜いちゃだめ!」ジャニーさんは・・(p84)


■1999年には「週刊文春」がジャニー社長の
 性癖・パワハラを連続掲載したことに対して
 ジャニーズ事務所が提訴しています。


 第一審ではジャニーズ側勝訴、
 第二審では性虐待が一部認定され
 損害賠償額が880万円から、
 120万円に減額され確定しています。


 そもそもジャニー社長の
 性虐待を提訴している人は
 いなかったようです。
 そもそも報道さえない。


 ということは、セックスするために
 タレント事務所を作って、
 所属のタレントをセックスフレンドに
 するという仕組みを作っても、日本では
 罪に問えないということなのでしょう。


・少年と性交をしたいが、レイプになる。レイプであっても、相手が訴えなければ犯罪にはならない、ということもしゃべっていたという(p154)


■本書を読むとテレビ局含むマスコミでは
 ジャニー社長の奇行・性癖は
 アンタッチャブルとなっているようです。


 芸能界から干されるかも・・・
 タレントを派遣してくれなくなるかも・・
 裁判で訴えられるかも・・・
 その恐怖に誰も逆らえないのです。


 日本の芸能界やマスコミ業界は
 司法制度も含めて力のある人にとって
 過ごしやすい世界なのかもしれません。


 木山さん、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・僕はジャニー喜多川の愛人だった。15歳から17歳にかけての2年間、僕はこの老人の性の奴隷だった(p15)


・ジュニアたとは風呂付の大部屋でみんな寝かされた・・・暗くした部屋にしのびこみ、今度は一人ずつ、全員を犯していくのだ。みんな、隣で仲間が寝ている中で、ジャニーに精液を吸われているのである(p62)


・僕は第二のだんなさまだといわれた。第一のだんなさまは、当時はトシちゃんだったのだ(p87)


・体の大きな土田が、自分に襲い掛かってきたジャニーさんのお腹を蹴り上げたのだ・・・その後、男闘呼組のメンバーから彼の名前がはずされ、いつのまにか四人グループになっていた(p99)


・相手の声はTBSの人気番組「ザ・ベストテン」のスタッフから・・ジャニーさんは「もちろん一位だろうな?」と聞いた。そして、「馬鹿ヤロー!少年隊を一位にしなければ、今後いっさいうちの他のタレントも出演させてやらないそ!一位だ!一位!」(p107)


・どこに行くにも秘書のようについていかされた。車の中では常時手をつなぎ、キスを迫られた(p119)


・とにかく信じられないのは、現場でジャニーさんに接するマスコミの人たちだ。例えば、ジャニーさんにインタビューするときも、その膝の上には僕が腹話術の人間のように座らされていたのだから。それを見ておかしいと思っているはずなのに、誰も何も言わない(p121)


・膝に乗せられていたのは、僕だけではない・・シブガキ隊の薬丸も、男闘呼組の岡本も・・・光GENJIのメンバーも全員そうだった・・・プロデューサーのお偉いさんがやってきても、ジャニーさんに丁寧に挨拶をする。そのときでも「あ、どうも~」と言いながら、ジャニーさんは膝の上に僕を抱えたままなのだ(p122)


・アップの肛門写真が次から次へと出てきたのだ・・・撮られたのは自覚しているし、みんなわかっている。自分の肛門もそこにあることを。何しろ、ご丁寧にも、肛門の写真にはその持ち主の名前が記載されているからだ。ジャニーさんの字だ(p130)


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▼引用は、この本からです

木山 将吾、鹿砦社


【私の評価】★★★☆☆(71点)



■目次

序章 僕は嘘つきだった
第1章 ジャニー喜多川の愛人だった
第2章 僕は普通の少年だった
第3章 そして、それは始まった
第4章 僕はジャニー喜多川とセックスをした
第5章 ジャニーズ事務所の真実
第6章 ついにデビューへ
第7章 北公次の告発―僕らは立ち上がった
第8章 ジャニーズをやめてもつきまとう芸能界の汚濁
第9章 ジャニーズとの最終戦争


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