「コンサルタントのための「キラーコンテンツ」で稼ぐ法〈新装版〉」五藤万晶
2013/09/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(96点)
要約と感想レビュー
月1回10万円コンサル契約を積み上げていく
コンサルタントによるコンサルタントのための一冊です。ここでいう「コンサルタント」とは、経営コンサルタントのことです。なぜなら、億を稼ごうと思えば、大きな予算を動かせる経営者を顧客にするべきだからです。
しかし、世の中には経営コンサルタントになってセミナーを開催して毎回満席。なのに、コンサルティング契約が取れない、けっこうそういう残念な方が多いそうです。その原因は何なのでしょうか?その原因は、テーマが経営者向けでない、何でも屋になってしまっている、専門家として高いフィーを払ってもらえる商品力が存在していないことにわけられるのだという。
経営コンサルタントを目指すなら、月1回10万円といったコンサルティング契約をどう積み上げていくか、が勝負なのです。何でもできるということは、何もできないのと同じことなのです。
では、実際には何が問題なのでしょうか・・・それは「コンサルティングのテーマが、経営者対象ではない」からです(p51)
パッケージ商品を作る
著者の推奨は、自分のコンサル商品として、単価と内容が決まった提案できるパッケージ商品を作り上げることです。つまり、経営者向けのテーマに絞り、パッケージ化すればいいのです。具体的には、自分の商品を説明した「コンサルティングブック」を作り、それを持参して、客先に見せながら説明するようにします。
このように自分の商品とそれを説明するコンサルティングブックがあれば、一人ひとりの顧客に合わせてコンサルするのではなく、自分の得意分野でパッケージ化された商品をお勧めすることができるようになるのです。その商品は、価格も内容も決まっているので、コンサルタントとしては類似事例を繰り返すことができ、経験を重ねることでさらに商品に磨きをかけることもできるのです。
企画が先にあり、それをパッケージングして提案・・・希望に合わせて、対応しますよ・・とやっているわけではない・・これが、「企画提案型」ということです(p155)
労務提供型コンサルにならない
コンサルティングのパッケージ化においては、テーマ設定が重要になります。売れない講師でも、テーマを変えて経営セミナーを開いたら急に売れ出したといったことが多いというのです。
残念ながら、経営コンサルタントでありながら、時間で労力を売る社員研修講師業や労務提供型コンサルになってしまっている人が多いのでしょう。それでもそこそこ稼げるため、その状況から脱出することが難しい人が多いらしいのです。誰もがわかっていながら一歩踏み出すことが難しいのだろうな、と思いました。
友人にコンサルタントもいますので、この本を紹介しようと思います。五藤さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・個人を対象としたセミナーの場合、3千円くらいに大きな壁があって、それを越すと極端に集客が難しくなっていきます(p58)
・本屋で何か目新しい本を見つけたら、ほとんど迷うことなく買います。・・・もし買わずに売り切れてしまったら、その本と二度と出会えないかもしれないからです(p27)
【私の評価】★★★★★(96点)
目次
1章 キラーコンテンツこそ、コンサルタント最強の武器
2章 一流コンサルタントになるための、テーマ設定の原理原則
3章 絶対にやってはならない、5つの間違い
4章 独自のキラーコンテンツの作り方
5章 キラーコンテンツをもっと輝かせる販売実務
6章 一流コンサルタントになって大きく飛躍する
著者経歴
五藤万晶(ごとう かずあき)・・・コンサルタント専門のコンサルタント。株式会社ドラゴンコンサルティング代表取締役。これまで数百人以上のコンサルタント、講師、士業、実務家...各人の強みと特長を最大限に引き出し、ヒットさせてきた。「人のコンテンツを絞り出す天才 」と称され、関係した講師・コンサルタントからは、「稼ぐ、本当のコンサルティングができるようになった」、「ライバルと価格競争しなくてすむようになった」、「自分の本当のウリが分かり、クライアントが倍増した! 」など、信頼を獲得している。
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