「コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよ~くわかる本[第2版]」岩崎 剛幸
2021/07/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
著者は船井総合研究所のアパレル専門のコンサルタントでした。就職して一年目には全国のアパレルの繁盛店を300店舗を見てまわりました。
また、最初の三年間はクライアントの商品力、売場力、店舗力などの調査をひたすら続け、自力をつけました。
コンサルタントの仕事とは、経営者の本音を聞き、現場・現物・現実を把握し、新しい取り組みを提案し、経営者の目指すものを実現することなのでしょう。
・コンサルタントの仕事は、聞く仕事である・・・本音の話を経営者から聞き出し、その経営者がやりたいことを実現するためのサポートをするのである(p78)
コンサルタントの仕事は、結果を出せるかどうかがすべてであり、クライアントからお客さまを紹介されるようになったら一人前と言われているらしいのです。つまり、生半可な実力では継続して仕事を維持していくことが難しいということです。
逆に言えば、三人くらいの経営者から信頼され、継続して仕事を発注してもらい新しい顧客を紹介されるようになれば、コンサルタントとしては安定した仕事を続けることができるのでしょう。
そういう意味ではコンサルタントとは、プロ野球選手が監督から評価されるように経営者からの評価ですべてが決まるという厳しい職業だということと理解しました。実力を高めるために努力するのは当たり前であり、求められるのは結果なのです。
・独立して個人コンサルタントになるのも流行(?)しているようである。しかしそのほとんどは三年程度で仕事がなくなり、厳しい状況に陥り、またどこかの会社に就職するなんていう人もいる(p16)
コンサルタントの具体的な仕事の内容はよくわかりませんでしたが、コンサルタントの仕事で必要な心構えがわかりました。
圧倒的なくらい繁盛店を周り、圧倒的なくらい読書をして、毎日ブログで発信しながら、仕事で結果を出し続けること。
でも最後に、能力以上に人間性が大事、と書いてありましたので、発注者である経営者は、実力はあるけど嫌な人間には発注しないので、注意したいものです。
岩崎さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・特に中小企業においてはいかに結果をだすかがすべてである(p56)
・行脚100とは、自分の担当業種やテーマについて、少なくとも100事例くらいは自分の目で見て、聞いて、体感せよというコンサルタントになるための黄金率のこと(p147)
・コンサルタントであれば週に三~五冊ほどの本を読んでいる。特に移動が多い仕事でもあるため新幹線や飛行機の中は絶好の読書の場だ(p79)
・毎日五時台に起きるのでそこから毎日発信しているブログを書く(p102)
・本物のコンサルタントは基本的に休みがない。正確に言えば、休みはもちろんとれるが、土日や祝日に必ず休むという発想はない(p33)
・四流は悪いところしか見えない・・・一流はいいところしか見えない(p83)
・クライアントと一緒に街や会社を視察するクリニックという仕事に出掛けることがある。わかりやすく言えば店舗視察ツアーである(p135)
・コンサルタントになったら、一生付き合いたいと思える経営者三人と出会うように仕事すること(p151)
【私の評価】★★★★☆(82点)
目次
第1章 コンサルタントとは何か「就職を考える前に」
第2章 コンサルティング業界とは何か「業界の基礎知識」
第3章 コンサルティング業界への就職「コンサルタントに必要な能力」
第4章 コンサルタントという生き方「コンサルタントの日常風景」
第5章 プロフェッショナルコンサルタント「コンサルタントの仕事」
第6章 プロフェッショナルへの道「努力した者しか報われない」
第7章 コンサルタントに必要なもの「夢と情熱 そして体力」
第8章 コンサルタントのトリセツ「能力以上に人間性が重要」
著者経歴
岩崎剛幸(いわさき たけゆき)・・・1969年静岡生まれ。ムガマエ株式会社 経営コンサルタント / 代表取締役社長。1991年に株式会社船井総合研究所入社。ファッションを専門分野として、現在では、百貨店、アパレルメーカー、SPA専門店を中心としたアパレル、流通小売業のコンサルティングに従事。2019年独立。
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