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「小会社でできる!お客様から選ばれる会社 にする55の戦略」鍵野正則

2021/07/01公開 更新
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「小会社でできる!お客様から選ばれる会社 にする55の戦略」鍵野正則


【私の評価】★★★★★(91点)


要約と感想レビュー

 著者は大企業のサラリーマンから独立、大分で中小企業向けコンサルタントとして起業しました。経営コンサルタントになったのは、中小企業診断士の試験合格後の実務補修で実際の中小企業3社をコンサルすることになったとき、その仕事が楽しかったから。


 サラリーマンでは味わえない数百万円の売上をつくるのに必死に真剣勝負する社長さんたちに出会い、その仕事に充実感を感じたのです。


・本来の力を発揮できるようにお手伝いをするのが自分の仕事なのだ・・・単に別の人間だから気づくこともあって、だからお手伝いできることがあるというだけなのだ(p18)


 この本では実際のコンサルティングの様子を、戦略別に社長との対話形式で説明してくれます。ある時は新サービス開発に悩み、またある時は、お客様に知ってもらうため広告やお客様の声で職場をPRし、時には社内の複雑な人間関係にアドバイスをしていきます。


 著者が笑顔で顧客である社長を褒め、勇気づけ、見方を変えてあげて、小さい宿題を与えているところが印象的でした。経営コンサルタントには知識も必要ですが、社長に寄り添い、励まし、決断を促すコーチのような役割が大きいように感じました。


・妥協・・・その場の人間関係をよい状態に保つことに心血を注ぐ人もいれば、人がどう思うかなどは気にせずにとにかく問題解決にまい進する人もいます(p185)


 著者が言うように第三者だから気づくところもあるし、答えは社長さんが持っていることもあるのだから、背中をちょっと押してあげればよいことも多いようです。


 著者が楽しそうにコンサルしているので、経営コンサルタントも面白そうだな、と思わせてくれる一冊でした。中小企業診断士という資格もコンサルタントになる、ならない関わらずおもしろそうですね。鍵野さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・自分のよさは自分を助けてくれる人に聞いてみる(p27)


・ビジネスのコンセプトを示すときに、誰に、何を、どのように、という3つの面から表現することをおススメしています(p72)


・補助金を使ってやりたいことが、補助金がなくてもやりたいことである必要があります(p82)


・「お茶好きの会」・・お客様同士を結び付けて仲間になってもらう(p103)


・お客さんが買いたがっているお店のほうに力を入れる(p122)


・ピンチは成長のチャンス・・・ピンチが来て、自ら変わる決心をして違う行動をとってみる。その結果、チンチを切り抜けることができたとき、その人、その会社は本当に変わります(p191)


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▼引用は、この本からです
「小会社でできる!お客様から選ばれる会社 にする55の戦略」鍵野正則
鍵野正則、セルバ出版


【私の評価】★★★★★(91点)


目次

第0章 事務所開きの朝
第1章 自社のウリを探す5つの戦略
第2章 「選ばれる理由」の効果的な伝え方を実現する7つの戦略
第3章 「選ばれる商品」をつくる5つの戦略
第4章 販売後のアフターフォローで満足度を上げる7つの戦略
第5章 「選ばれる会社」の計画をつくる5つの戦略
第6章 「選ばれる会社」の資金繰りを支える5つの戦略
第7章 「選ばれる会社」の職場をつくる11の戦略
第8章 トラブルでのマイナスをプラスに変える7つの戦略
第9章 選ばれる理由を仕組化する3つの戦略



著者経歴

 鍵野正則(かぎの まさのり)・・・鍵野正則事務所代表。昭和43(1968)年生まれ。中小企業診断士。認定経営革新等支援機関。知識科学修士。リコー(株)の経営企画室勤務を経て、2012年に、大分県にて経営コンサルティング事務所を開業。小会社を主な対象として、起業・創業から事業再生まで、様々な業種の様々な経営課題の解決を支援している。2014年から2016年まで国のよろず支援拠点事業の大分県の責任者(コーディネーター)に公募で選ばれ、2年間で累計3千件以上の相談を受け、リピート率8割、満足度9割、来訪相談者数で全国8位の実績を残した


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