「「コツコツ投資」が貯金を食いつぶす」荻原 博子
2021/07/02公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
テレビでおなじみの荻原さんが教える投資や保険で注意すべきことです。
まず、投資ですが、株式にしろ、不動産にしろ、外貨、金投資にしろ、上がることもあれば、下がることもあります。だから、投資とは最低限必要な資金を別に確保したうえで、仮にゼロになっても問題ない資金を使う必要があります。
投資するなら10年、20年、30年といった長期のスパンで放ったらかしにすることで、景気・不景気による上がり下がりはあるでしょうが、インフレと経済成長と合わせて値上がりする確率を高めることができるのです。
・そもそも投資とは・・・「それを全部失っても大丈夫」という資金を用意してから始めるべきこと(p6)
保険については、日本は公的保険が十分なくらい充実しています。ですから、民間の生命保険は、不足と思う分だけを掛け捨てでインターネット保険とすること。生命保険を掛け過ぎると、保険金は確実に出ていきますし、仮に保険金をもらえるとしてももらえるのは残った人なのです。
また、医療保険についても、公的保険が充実している日本での医療費の個人負担額は上限がありますので、医療保険の掛け金を支払い続けるくらいなら、その分を貯金したほうがよい場合が多いのです。
・民間の生命保険は、必要な保障額の分だけ、掛け捨てで入ること。インターネットの保険なら、人件費が不要なぶん、保険料は安くなります(p139)
借金をしているなら、投資する前に借金を返せ!とかダイヤより金のネックレス!など、常識的な内容でした。世の中には、こうした常識のない人を狙って投資信託を買わせたり、FXをやらせたり、無駄な保険に加入させようとする人がいるということなのでしょう。
お金については、常識くらいは知っておくべきと思いますので、ちょっと不安な人はこの本を参考にしてみてください。荻原さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・FXで実際の手持ちのお金以上のお金を動かすということは、借金をして運用しているということ(p58)
・iDeCoに加入するなら「60歳までは引き出せない」という覚悟が必要です(p73)
・地震保険の加入率は3割ほど・・・火災保険に加入するときに地震保険も一緒に検討してみる価値はありそうです(p180)
【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
1章 投資を家計に持ち込むな!
2章 保険で資産運用はするな!
著者経歴
荻原 博子(おぎわら ひろこ)・・・経済ジャーナリスト。大学卒業後、経済事務所勤務を経て1982年に独立。掛け捨て保険、デフレ経済下でローン返済の必要性を説き続ける。
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