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【書評】「仕事の質を高める休養力」角谷リョウ

2025/10/15公開 更新
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「仕事の質を高める休養力」角谷リョウ


【私の評価】★★★★☆(81点)


要約と感想レビュー


疲労をとる方法

フィットネス・トレーナーであり、スリープコーチである著者に、疲労をとり、リフレッシュする方法を教えてもらいましょう。疲労をとる方法は、「疲労を出す」「休む」「充電する」の3ステップにわかれるという。


ます、「疲労を出す」とは、例えば温泉に入る。血行がよくなって、疲労物質を体外に排出する効果があります。面白いのは、「疲労を出す」のは体だけでなく「片付け」も推奨しているところです。家の不用品を片付けすることで、心の疲労も排出できるのです。


温泉で疲労を出したら、回復タイムを十分に取らないと、温泉の疲労回復は逆効果になってしまいます(p64)

休みと充電

次の「休む」は睡眠を取ることや、アクティブレスト(積極的休養)と言われるストレッチや掃除程度の簡単な運動で、体を休めます。働いている人ならば、お昼に15~30分ほどの仮眠をとる「パワーナップ」もいいでしょう。


そして最後の「充電する」は、新鮮なタンパク質やミネラルを補給することです。不足している栄養素やホルモンをバランスの良い食事で補うのです。


「完全に休む」ことは実はかなり意図的にしないとできません(p99)

運動・食事・睡眠

結局、「適度な運動」「食事」「睡眠」が大切だとわかりました。著者は、「朝、起きて歩く」だけで「適度な運動」になるという。


仕事で座ってばかりの人は、30分か1時間毎に立って、歩くようにしましょう。30分連続で座っていると、足の筋肉のポンプが使えず、血流の速度が70%も下がるというのです。


そして、寝る前に体にアイロンをかけます。筋膜リリースボールでこわばった場所をコロコロ圧迫し、フォームローラーで全身をほぐすのです。
 

9割のオフィスワーカーが「水不足」・・「水」「コーヒー」「お酢」「お茶」を戦略的に摂る(p233)

睡眠で疲労回復

著者はトレーナーとして運動と食事を指導してきましたが、実は「睡眠」を改善することで、運動や食事の効果が数倍になるケースが多いという。逆に、睡眠時間帯が2時間ズレると「社会的時差ボケ」という現象が起きて、眠れなくなったり、疲れやすくなってしまうというのです。


結局、毎日、決まったリズムで十分な睡眠時間を取ることが大事なのです。著者は「音楽で寝る」のが科学的に正しいと主張しています。今度、試してみたいと思います。

 
角谷さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・デジタルダイエット・・・「通知」をすべて解除することです(p127)


・飲み会は一次会のみ、早めの時間にお開きにして、翌日に備える(p36)


・「肩凝り」という言葉は夏目漱石が小説の中で使ってから一般語になっていますが、海外では肩凝りに該当する言葉はありません(p39)


▼引用は、この本からです
「仕事の質を高める休養力」角谷リョウ
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角谷リョウ (著)、フォレスト出版


【私の評価】★★★★☆(81点)


目次


第1章 現代人を悩ませる「疲労」の正体
第2章 まちがいだらけの「休み方」
第3章 疲労をゼロにする「出す」「休む」「充電」の3ステップ
第4章 ステップ1疲労を出す―疲労・脳・胃腸・モノ・情報の「不要」を全部出す
第5章 ステップ2完全に休む―徹底的に「休み切る」
第6章 ステップ3充電する―出し切って休ませた心身を充電する
第7章 蓄積疲労をゼロにする週末リセット術
第8章 疲労を溜めない生活習慣


著者経歴


角谷リョウ(すみや りょう)・・・スリープコーチ。LIFREE 株式会社共同創業者。1970年名古屋に生まれる。中学卒業後は国立豊田高専に入学し、パチプロで自分の収入のみで卒業し、神戸市役所に入庁する。入庁後は役所で寝泊まりし「樹脂斜め注入修復工法」「試掘調査不要の鉛管判定法」など数々の数億円単位の公費削減をリーダーとして行う。2006年頃、体調を崩しかけ、体が資本ということに気づきパーソナルトレーナーをつける。独学や海外から学び、自分で実践し画期的な効果があったので感動し役所を退職し「仕事ができる体作り」のトレーナーとして2007年に起業する。起業後2ヶ月で全てのセッション枠が埋まり、フィットネス業界で年間最優秀トレーナーに選ばれ、ダイヤモンド社から「エグゼクティブの体作り」を出版しベストセラーになる。その後さらに食事や睡眠を探求、特に睡眠に関して2016年頃から集中してセッションを行い、この間に16万人のビジネスパーソン、1万人のビジネスリーダーの睡眠を改善をサポート。2023年に「睡眠&超回復研究所」を立ち上げる。


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