「【小さな会社】 ネット通販 億超えのルール」西村 公児


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【私の評価】★★★★★(97点)
要約と感想レビュー
すべての業界に通用するお客さまに愛されるネット通販の極意です。通販は何度もリピートしてもらうことで利益が出るビジネスです。そのためには、お客さまに会社のビジョンに共感してもらい、末永くお付き合いしていただく必要があります。
そのために必要なのが、共感を呼ぶストーリーであり、ストーリーに支えられた商品なのです。共感してもらえるから、リピートしてもらい口コミで広がっていくのが理想です。
・年間リピート率60%・・そもそも通販というビジネスモデルは、リピート率を上げることによって利益をつくっていきます(p35)
共感を呼ぶストーリーといっても、堅苦しく考える必要はありません。あなたの人生体験を棚卸して、なぜこの仕事をしているのか、なぜこの商品を売っているのかをわかりやすく表現するのです。
自分の人生をさらけ出して、この会社を応援したい!この商品を使ってみたい!と思ってもらうことが大切なのですね。もちろん商品を売る前には、小さくテストを実施して、売れるかどうかを確認することも大切です。
・共感を呼ぶストーリーをつくり出す・・「9マス自分史の箱」の枠2「栄光、挫折」や、枠3「教訓」の内容から、ご自身のUVP(独自の価値提案)構文と合致する部分を切り取ってストーリーに組み上げていきます(p139)
会社のビジョンから、商品開発、リピートを増やす方法、梱包の工夫まで盛り沢山の内容でした。たぶんこれ一冊で、しばらく改善活動がたいへんなことになるはずです。西村さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感したところ
・「ストーリー」と「文化・カルチャーの世界」を具体化したものこそがUVP(独自の価値提案)・・顧客に提供できる唯一無二の価値(p87)
・「9マス自分史の箱」とは何か?・・過去(ミッション)・・現在(価値観)・・未来(ビジョン)・・(p94)
・何か新しいことを始めるときには、限定的な規模でのドライテストをして小さく始め、テスト結果のデータを材料に、全面展開した場合のさまざまな試算をすることが重要です(p217)
・新しい商品を開発しようとする際、ちょっとした謝礼を用意して、自社の既存のお得意さま数十人に集まってもらい、事前調査に協力してもらいます(p25)
・「3階層ファネル」の法則・・単一の商品を販売する単品リピート通販のビジネスモデルでも、工夫しだいでつくることができます・・
フロントエンド商品:お試し商品
ミドルエンド商品:本品購入
バックエンド商品:定期購入(リピート購入)(p240)
・具体的には、同梱物に工夫したり、定期的なDMやフォローメールの送付を行って、リピート購入への意欲を喚起していきます(p45)
・「3-3-2の法則」・・一度購入したお客さまに、3か月以内に、3回接触して、2回目の購入をしてもらうように働きかけること(p69)
・梱包については実際にお客さまの気持ちになって商品を開けてみるなどし、不満に思う箇所がないかを何度も確認したり、配送業者に丁寧な配送をお願いしたりする・・(p68)
・「やめたらもったいない」の法則・・・契約を解除して退会をするとさまざまなデメリットが生じる仕組み(p206)
▼引用は下記の書籍からです。
すばる舎 (2017-12-09)
売り上げランキング: 522
【私の評価】★★★★★(97点)
目次
第1章 20兆円市場で、ゼロから年商10億円を確定させるスキマを探せ!
第2章 「9マス自分史の箱」を使ってあなたの会社のUVPをつくる!
第3章 「何を言うのか?」をつくり込み、世界観・価値観を商品に投影する
第4章 1か月目に実施する「仕組みづくり」に役立つ法則18
第5章 2か月目に実施する「商品企画」に役立つ法則18
第6章 3か月目に実施する「売上加速」に役立つ法則15
著者
西村公児(にしむら こうじ)・・・通販コンサルタント&プロデューサー。株式会社ルーチェ代表取締役社長。年商600億円の上場通信販売会社で、販売企画から債権回収までの業務を16年経験。その後、化粧品メーカーの中核メンバーとして5年間マーケティングに参画。通販実務を20年以上経験してきた。大手エステ系企業の通販ビジネスのサポートで売上200%アップ、ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の販促支援でレスポンス率を2倍にアップ、某健康食品会社の事業開発および通販支援で新規会員数が2000名増加など、通販ビジネスと売れる商品開発のプロ。
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