【書評】「幸せなお金持ちほど「千円札」を大事にする 才能も努力もいらない「お金に困らない人」がやっている当たり前」臼井 由妃
2025/05/13公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(86点)
要約と感想レビュー
意味がある千円の使い方
夫の死後、借金3億円の赤字会社を年商23億円の黒字企業に変えた著者のお金の使い方を教えてもらいましょう。ポイントは、お金は意味があるものや心躍るものに使うということです。
1つ目の意味があるお金の使い方とは、例えば、友人が引っ越したら、その翌日に「千円程度の小さな花束」を手渡しする。また、友人の出版記念パーティに「祝電」を送ってもよいでしょう。
つまり、お金は、まわりの人の喜びのために使うのです。
私は「感謝の気持ち」をいつでも伝えられるように、「千円チップ」をのし袋や懐紙、無地の封筒などに入れて常備しています(p76)
心躍る千円の使い方
2つ目の心躍るお金の使い方として著者は、月に4回、「千円ごほうびデー」として、千円を好きなことに使って心と体を癒やしているという。この千円で「馴染みの店」で外食をしてもいいし、ビールやおつまみを準備して自宅で映画を鑑賞して楽しんでもよいのです。
会社が赤字の時には、著者は持ち物をすべて処分しましたが、靴だけは処分しなかったという。凹んだ時でも、良い靴に足を入れるたびにエネルギーが湧き上がり、笑みがこぼれたという。
このように、お金は自分の心躍るものに使うと効果絶大なのです。
凹んだ時でも、この靴がたちまち救ってくれました(p15)
自分を育てる千円の使い方
お金は、自分を育てるためにも使いましょう。例えば、著者は月1冊、書店に行き「直感で」本を選んで読んでいます。近場に「キーマン」がいれば、交通費千円程度で、メンターとして教えを乞うこともできます。
カラオケルームを1時間借りれば、マイクを使っての自己紹介スピーチの練習ができます。寄席に行けば数千円で、落語家の話し方や表現がスピーチの勉強になるのです。
このように千円くらいで学ぼうと思えば、いくらでも学べるのです。
歌舞伎座の「一幕見席」・・500~2000円程度で歌舞伎を楽しめます(p198)
千円寄付をする
効果があるかわかりませんが、著者は貧乏なときから、寄付をしてきました。毎月必ず被災地の復興支援や義捐金、ユニセフや赤十字などを通じて「千円寄付」をしていたという。寄付は、自分が善行をしたと思えることが重要であり、心を豊かにしてくれるという。自尊心を高めてくれるのです。
また、著者は毎月一日の早朝、神社に参拝し、「ピン札の千円」をお賽銭にして、心をリセットしているという。
千円でここまでできるんだ!と驚きました。臼井さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「千円台のブランドハンカチ」を常備する(p98)
・お金持ちになりたいを「既にお金持ちである」と信じる。すると現実が変わります(p128)
・「千円札」を大切に扱って・・5万円ならば1万円札5枚ではなく「千円札50枚」をイメージして支払うこと(p19)
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臼井 由妃 (著)、WAVE出版
【私の評価】★★★★☆(86点)
目次
第1章 幸せなお金持ちに学ぶ「千円札」とのつきあい方
第2章 「千円札」の使い方次第で、人間関係がよくなる
第3章 幸せなお金持ちになる「千円札」との向き合い方
第4章 コミュニケーションが円滑になる「千円」の習慣
第5章 幸せを実感する、「千円台」のお金の使い方
著者経歴
臼井由妃 (うすい ゆき)・・・東京生まれ。著述家、講演家、熱海市観光宣伝大使。33歳で結婚後、ガンで余命半年と宣告された夫を支えながら、ヒット商品を開発、通販業界で成功を収める。当時3億円の負債を抱えていた会社を年商23億円の優良企業へと導き、テレビ番組『マネーの虎』に出演。経営者・講演家・作家として活躍する。
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