【書評】「どんなときもくじけない27の言葉」臼井由妃
2013/11/25公開 更新

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【私の評価】★★★★★(91点)
要約と感想レビュー
夫は余命1年。会社は倒産寸前
マネーの虎に銀座の女社長として出演していた臼井由妃さんの一冊。28歳年上の経営者の玉の輿に乗ったとたん、いきなり夫は余命1年。自らが会社の経営を引き受けることになってしまいました。会社に入ってみると、社員の横領が発覚。会社は倒産寸前です。
そこから経営の勉強がはじまります。ご主人は「すみませんやごめんなさいの前に、ありがとうと言いなさい。感謝のプロになると、相手との関係がスムーズになるよ」と教えてくれたという。
皆さんも悲しい出来事があった時は、思う存分、涙を流しましょう。・・・わんわん泣いた後に食べるご飯はおいしいですよ。「普通にご飯が食べられる幸せに感謝だな」って(p96)
横領部下に仕事を教えてもらう
すべての仕事を自分でやろうとして、精神を病んでしまいます。そこでわかったのは、あるがままに生きること。目の前のことを精一杯やれば、結果なんてどうでもいいということ。どう思われてもいい。私は私であればいいということです。
著者は横領していた部下に仕事を教えてもらい、感謝することにしました。商品を開発し、お客様に買ってもらうことにしました。社員を味方につけることに成功。臼井さんは、課題を一つひとつクリアしていったのです。絶体絶命の危機だからこそ、急速に学ぶことができたのでしょう。
虚勢を張って控えていた「わかりません」を素直に伝え、相手が教えてくれたら「ありがとう」とお礼をし、相手が教えてくれなかったとしても怒るのではなく、「どうしてだろう?」と考えました(p40)
自分も相手も褒める
著者が気をつけていたのは、ぎりぎりになって100点のものを出すよりも、7割で仕上げて早く出すことです。相手に早く投げたほうが、相手の力も加わってより良いものになっていくという。
また、褒めるのが苦手だった著者は、「1日に12回褒める」というテーマを取り組んだという。3回は思いつくまま、3回は仕事に関して。3回は家族や周囲の人、3回は自分を褒ていたという。
自分がその立場ならどうであっただろう・・・と思いながら読みました。笑うのは、臼井社長の会社のヒット商品が、男性を元気にするものであること。それでも稼いでいるのはすごいと思います。
臼井さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「どうしたら成功できますか?」・・・私はあなたに「成功ではなくて、成長を目指してはどうですか」とお返事しました(p56)
・あなたが一番、あなたがどれだけ努力しているかを知っています。だから、あなたが、あなた自身をいっぱい褒めてあげましょう。他人から見たらどうかなんて、関係ないのですから(p92)
・「由妃ちゃん、落ちているお金を見つけたら、拾ってあげようね。そのままにしておくのはかわいそうだから。もし、汚れていたら洗ってあげて、ピカピカに磨いてあげようね」母は私にお金を拾うことを教えたかったのではなく、お金の尊さを教えたかったのだと思います(p134)
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【私の評価】★★★★★(91点)
目次
第1章 くじけない毎日のために
第2章 本当の成功って
第3章 つい立ち止まりそうになったら
第4章 働く覚悟
第5章 将来が不安になったら
第6章 こんなはずじゃなかった...と思った時に
第7章 本当の幸せって
あとがき 7年越しのありがとう
著者経歴
臼井 由妃(うすい ゆき)・・・1958年生まれ。(株)健康プラザコーワ、(有)ドクターユキオフィス代表取締役。33歳で28歳年上の夫と結婚したことにより、健康器具の開発、会社経営に携わる。借金3億円の会社を、年商23億円に育てる。日本テレビ「マネーの虎」に出演。
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