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【書評】「作家とお金」本田 健

2025/12/22公開 更新
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「作家とお金」本田 健


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー


作家としての本田健

最初の印象は、本田健さんって作家なの?起業家、投資家ではないのだろうかという違和感でした。実は本田 健さんは20代で十分稼いだので、セミリタイヤして作家として生きてきたのです。


30代から20年以上作家を続けてきて、本はそんなに売れない、安定的に儲かるわけではないとわかったという。つまり、安定した収入がないと、心が落ち着かないというのです。また、配偶者や子どもとの不和や、両親の健康問題があれば、さらに執筆を続けるのが難しくなるでしょう。


精神的な面では、作家は組織に属しているわけでもなく、常に孤独や不安といった感情が湧き上がってくるという。


作家の家族が直面する大きな課題の一つは、収入の不安定さです(p102)

安定した収入源を増やす方法

本田 健さんは作家として安定した収入源を増やす方法を試行錯誤してきたことがわかります。


まず、「本田健オンラインサロン」というファンクラブ(月1880円)を運営しています。数千人の会員がいるとすれば、毎月数百万円の定期収入となります。また、読者への本の直販として、「本田健書店」という毎月新刊を会員に配信していたこともありました。ただ、毎月、新刊を書くのは大変すぎて、20ヶ月でやめたという。


お金と幸せについての講演、セミナーを開催しています。現在はその一部を、一般募集したファシリテーターに運営してもらう形になっているようです。


ライフワークカウンセラーという資格認定制度も作り、本田健さんが行っていたカウンセリングを行えるようにしています。
 

結局、セミナーを開催して、参加した人がもっと学びたいと思うのかどうかが勝負だと思いました。そうした人が多ければリピーターも増えるし、認定制度を作って、他の人に委譲することもできるというわけです。


講演・・普通の作家の講演料は10万円から、多くても30万円です・・・5万円以下で依頼されることもあります(p40)

書き続けるコツ

作家としての課題は、継続して書き続けることです。本田健さんは、ずっと同じ場所で作業を続けると、気分がマンネリ化するので、場所を変えているという。


例えば、朝は自宅の書斎で執筆し、午後はファミレスで執筆を続け、夕方は図書館でリサーチするという具合です。ただ、どうしても書けなくなることがあるようで、ヒントとして、有名作家のスランプ脱出法を紹介しています。


アメリカの作家スティーブン・キングは、毎日2000語を書くことを目標とし、これを習慣化していました。村上春樹は、毎日午前4時に起床し、午前中に4~5時間執筆し、その後ジョギングをし、午後は静かに過ごすという生活パターンを繰り返しています。


アーネスト・ヘミングウェイは「日々の目標を小さく設定」していました。例えば、一日一文でもいいから書くのです。米国の作家エリザベス・ギルバートは、周囲の期待が大きすぎて書けなくなりましたが、「次の作品が成功しなくてもいい」と自分に許可を与え、書けるようになったという。


「ユダヤ人大富豪の教え」(大和出版)の原稿の大半は、桜新町にあるロイヤルホストで書きました。娘を保育園に預けた送りと迎えの間の3時間、集中して書いていた(p86)

作家は収入が不安定

作家という職業は、収入が不安定で大金持ちになることはハードルが高そうです。ただ、自分の本がたくさんの人に読まれるというのは、それだけでも、幸せな気分になれるという。


そういう意味では、作家になりたい人は、とにかく書いてアウトプットすることでしょう。そのアウトプットがそれなりの品質なら、それなりにお声がかかるはずだからです。


本田健さんでも、収入の安定に心を砕いていたのだなと、不思議な気持ちになりました。お金を安定的に稼ぐのは大変なのです。本田さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・森村誠一・・・夏と年末には、ホテルを借り切って、担当編集者たちとの懇親会を開いていた・・かつての担当編集者、出版社のOBなど、毎回100人を超えたそうです(p48)


・〆切に追われない一番の方法は、「原稿を依頼される前に書いておくこと」(p98)


・アーネスト・ヘミングウェイは、自宅の書斎で立ったまま執筆することで知られていました(p80)


・出版社も、広告等にかける予算がなくなってしまって、本が出ても、新刊告知や講演会などは、「全部自前でやってください」というわけです(p160)


▼引用は、この本からです
「作家とお金」本田 健
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本田 健 (著)、きずな出版


【私の評価】★★★★☆(80点)


目次


第1章 原稿を書いて生きる人生
第2章 作家のタイプと、印税の使い方
第3章 作家の日常―本を書くということ
第4章 創作を支える書斎の力―どこで書くか
第5章 〆切との戦い―言い訳の天才になる
第6章 作家のリアル―家族との関係とダークサイド
第7章 どうしたら作家になれるのか―7つのアプローチ
第8章 現代作家のビジネスモデル―現代の作家はこう稼ぐ
第9章 作家の未来―文化を創るということ


著者経歴


本田健(ほんだ けん)・・・神戸生まれ。2002年、作家としてデビュー。累計発行部数は800万部を突破している。2019年、初の英語での書き下ろしの著作『happy money』を米国、英国、豪州で同時刊行。これまでに32言語50カ国以上の国で発売されている。現在は世界を舞台に、英語で講演、執筆活動を行っている。


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