「ピンチをチャンスに変える51の質問」本田 健

【私の評価】★★★★☆（80点）

要約と感想レビュー

人生があと五年で終わるとしたら何をやりたいか？

「ユダヤ人大富豪の教え」の本田健さんが、メンターから質問されたり、セミナーで学んだ、人生を変える魔法の質問集です。自分の人生を考えるための、強力な質問が出てきます。ちょっと勉強した人であれば、質問の力を知っているはずです。適切な質問は、相手の奥底から本当に大切なものを引き出す可能性を持っているのです。

一番多いのは、「人生があと五年で終わるとしたら何をやりたいか？」「死ぬ前にやりたい10のことは？」といった死に関連させた質問でしょう。こうした重い質問には、すぐに答えは出てこないと思います。それでいいのです。それを考えることが大切なのです。この本に価値を与えるかどうかは、あなたが考えるか、考えないか、それしだいです。

東日本大震災を経験したからかもしれませんが、私も最近は同じような質問を、自問したりしています。そういえば、「最高の人生の見つけ方」という映画もありました。末期がんの病棟で知り合った老人二人が、死ぬまでにやりたいことをリストにして、一つずつ実現していくというストーリーです。

・「絶対に失敗しない保障があれば、何をやりたいか？」という質問を私が初めて聞いたのは、カナダでセミナーに参加していたときのことです（p97）

絶対にあきらめない！

会社では、年１回在庫を確認するたな卸しという作業がありますが、人生にも定期的にたな卸しが必要なのかもしれません。今、自分はどこにいるのか。このままでいいのか。変えるとすれば、何をかえるのか、考えるのです。

本田健さんもセミナーに参加したり、自己啓発CDを聞いていることにびっくりしましいた。そして本田健さんは、それがよほど突飛なものでない限り、夢は叶うと断言しています。夢をかなえた人たちの共通点は、「絶対にあきらめない！」ということです。あきらめたら、そこで終わりなのです。

・このままの人生が10年間続いたとして、一番後悔することは？（ｐ116）

常に人生は自分で選択できる、ということであれば、時々、自分の人生について考えてみるべきでしょう。ちなみに、本田 健さんは、最高の人生をスタートするために今からできることは？と自問して、出てきた答えは、「徹底的に自己啓発のCDを聴くこと」だったというのです。

人生を再スタートするためのきっかけとして、この本が役立つと思いました。本田さん、良い本をありがとうございました。

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この本で私が共感した名言

・今の生活に不満があるとしたら？（p48）

・もっと思い切ってお金を使いたいものは？（p52）

・子どもの頃、大好きだったことは？（p94）

【私の評価】★★★★☆（80点）

目次

第１章　ピンチを乗り切る１０の質問
第２章　心を軽くする１０の質問
第３章　人生に変化を起こす１０の質問
第４章　ライフワークを見つける１０の質問
第５章　最高の自分を生きる１０の質問

著者経歴

本田 健（ほんだ　けん）・・・経営コンサルティング会社、会計事務所、ベンチャーキャピタル会社などを経営。娘の誕生をきっかけにセミリタイヤ。現在は長野に移住し、育児のかたわら「お金と幸せ」に関するセミナー、執筆活動を行う。

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