「他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え」裏モノJAPAN編集部

【私の評価】★★★★☆（81点）

要約と感想レビュー

本気で生きてみろ

飲み屋のオッサン130人に、「若かりし自分に教えてやりたい人生の教訓」を聞いて、まとめた一冊です。私もオッサンなので、説得力ある内容になっていました。

まず、努力は裏切らないということでしょう。ある人は、20歳の自分に「本気であと10年を生きてみろ」とアドバイスしています。

成功者の本を読んでいると、苦労せずに成功しているように書いている人がいますが、普通の人が横で見ていれば、努力しているはずなのです。つまり、人より優れた結果を出すためには、生まれ持った能力も必要ですが、「努力」という行動も必要なのです。

努力してないように見える成功者は、頑張っている姿を意図的に隠しているか、努力を努力だと自覚してないのか（ｐ51）

成果が出たら運が良かっただけ

オッサンは会社員が多いので、職場での生き抜き方のコツも現実的です。

まず、出世したいなら上司から評価されなくてはなりません。そのためには、上司に盾突かず、言われたことをしっかりやって、上司の覚えをよくする必要があります。ゴマを摺りましょう。

また、仕事で成果を出しても「運が良かっただけです」とか「皆さんのおかげです」と慎ましい発言が基本です。

そして、監理職になったら、部下や女性が否定的なことを言っても、じっくり話を聞くことが重要です。じっくり参加者全員の意見を聞いたうえで、議論が尽くされたら、「〇〇なので、今回はこの案でいこうか」と最後に上司として議論をまとめるのです。

上司ってのは少々仕事ができる生意気な部下より、自分に従順で盾突かない人間の方が可愛い（ｐ81）

いやなヤツからは逃げる

それ以外にも、「こいつイヤだな」と感じた人とは関わらないほうがよいとか、トラブルも、他人から見ればたいしたことがない、気にするなと助言しています。

つまり、トラブルからは逃げればいい、借金が返せなければ自己破産すればいい、いやなら離婚すればいいというのです。さすがオッサンのアドバイスだと思いました。

年を取ると、気力がなくなってくるので、やりたいことは、老後じゃなくまさに今やるべきだという。定年後にはカネはあるのに、気力と体力が足りなくなってしまうのです。恐ろしいことですね。

裏モノJAPAN編集部さん、良い本をありがとうございました。

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この本で私が共感した名言

・人間の最後の楽しみは美食だから歯だけは大事にすべし（ｐ54）

・業績の上がっている会社は社員が犠牲になっている・・なぜ業績がいいのかをチェック（p115）

・勉強が必要なのは学歴コンプレックスを持たずに済むため（ｐ132）

▼引用は、この本からです

裏モノJAPAN編集部編、鉄人社

【私の評価】★★★★☆（81点）

目次

第１章　悟りを開け
第２章　職場は敵ばかり！
第３章　スクール・デイズ
第４章　男はつらいよ
第５章　リスク管理は肝要だ
第６章　煩悩退散！
第７章　慧眼のプレイボーイ
第８章　あゝ無情
第９章　放蕩三昧

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