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【書評】「生を全力で生き抜くためのDEATH MIND-デスマインド」野田和裕

2025/06/10公開 更新
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「生を全力で生き抜くためのDEATH MIND-デスマインド」野田和裕


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー


デスマインドとは

著者はキリスト教専門の葬儀社を経営しています。仕事柄、人の死と接していると生きることの大切さ、健康のありがたさ、命の儚さを実感するという。


つまり、人の死を通じて、自分が生きているという喜び、与えられた命の不思議さを感じ、命のありがたさを感じるのです。著者は、こうした自分の死を強く認識した心の状態を、「DEATH MIND-デスマインド」と表現しています。


デスマインドを持つと・・「生きている」ということそのものを喜ぶ心が目覚めます(p24)

「全力で生きる」とは

デスマインドを持つということは、生きている時間がほんの一瞬であるということを認識することです。だからこそ、生きている間にどう生きるのか考え、常に自分の死を思いながら精一杯生きるのです。


ここで「全力で生きる」とは、自分の「やりたい」という気持ちを大切にして、それを実行することです。日本では、自己犠牲が美徳とされることが多いのですが、自分の使命を優先するというイメージでしょうか。


特にクリスチャンの場合は「命は神が与えてくださったもの」であり、神が自分の人生に何らかの意味を託し、そのために自分をこの世にうまれさせたのではないかと考えるので、デスマインドと親和性が高いのかもしれません。


あなたの幸福度を今よりも上げるために必要なことや行動は何でしょうか?(p34)

本当にやりたいことリスト

著者の提案は、自分の健康寿命を70代半ばと設定して、そこから残された時間をどう使うのか考えることです。日本人の平均寿命は男性で81歳、女性で87歳ですが、健康寿命は男性72歳、女性74歳なのです。


そして「本当にやりたいことリスト」を作成しましょう。著者は、毎年、年末年始に自分の「本当にやりたいことリスト」を見直し、新しく書き起こしているという。


著者のお勧めは、若い頃にやりたいことリストに投資することです。若い頃の思い出投資は、何度でも思い出すことのできる息の長い投資になるから、投資対効果が素晴らしいのです。


思い出を作るなら、できるだけ早くした方がいい・・・「思い出投資」は後々まで成長し続けるになるからです(p74)

今ある体力を維持する

「本当にやりたいことリスト」を消化していくためにも、今ある体力を維持することが重要になります。著者は簡単な筋トレや「ラジオ体操」に挑戦して筋肉を維持することを推奨しています。


最後に、葬儀社としてのおススメは、エンディングノートや遺書を用意して、あなたの遺志を親族に伝えておくことです。野田さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・なぜ人は若い頃にもっと冒険をしないのでしょうか?・・人からの評価とお金を気にしてしまうからでしょう(p79)


・「死」から逆算して10年1区切りで考えるとうまういく(p67)


・日本社会では、自己犠牲や奉仕の精神が美徳・・むしろ、自分を大切にすることで、周囲に対しても自然と優しく接することができるようになります(p143)


▼引用は、この本からです
「生を全力で生き抜くためのDEATH MIND-デスマインド」野田和裕
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野田和裕 (著)、ぱる出版


【私の評価】★★★★☆(85点)


目次


第1章 人生を切り開き、全力で生き抜く思考
第2章 人生100年時代の嘘
第3章 安心して「死」を迎えるための7つの準備
第4章 葬儀社が見た4つの残念な旅立ち
第5章 私の死生観をちょっと紹介
第6章 デスマインドで人生が好転する5つの理由


著者経歴


野田和裕(のだ かずひろ)・・・葬儀終活実践アドバイザー/株式会社ライフワークス代表取締役。1974年福島県生まれ。東京基督教大学神学部卒業。祖父は、聖光学院高等学校の創設者。祖父の代よりキリスト教の精神に則った教育・福祉関連事業 (全国40事業所、従業員数1000人)を展開する実業家一族に育ち、幼少の頃からキリスト教精神を学ぶ。2006年、31歳でキリスト教に特化した葬儀会社を創業。これまでに延べ4000人の葬儀をサポートし、創業20年、鎌倉・京都・大阪・東京の4オフィスまで事業を拡大。


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