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「死を力に。」山本時嗣

2023/08/10公開 更新
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「死を力に。」山本時嗣


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

人は人生のシナリオを持って生まれてくる

ちょうどお盆前ということで、故人・祖先から応援してもらいながら生きていく方法を学びます。著者が最初に死を意識したのは、大学生のときです。付き合っていた彼女を妊娠させてしまったのです。両親と相談のうえで、堕胎することになったのですが、落ち込んだ著者は自殺しようとしました。


結局、著者は死ねなかったのですが、ちょうどその頃知った「生きがいの創造」という本に、人は人生のシナリオを持って生まれてくるという考えを知りました。著者は、生かされている自分がうまくいっていないのは自分のシナリオを外れているからではないか。自分のシナリオ、自分の使命は何なのか考えるようになったというのです。


・人間は生まれる前に自分の人生のシナリオを決めてきている(p41)


「志」を継ぐと力が出る

次に著者が死を意識したのは、父親が6億円の借金を残して、生命保険をかけて自殺したときです。本当に生命保険が下りるのか、他に借金があるのではないか、という不安の中で、著者は父親の「志」を継ごうと思ったというのです。


つまり、父親の代わりに借金を返すということです。著者はそれまで売上ほぼゼロのダメ営業マンでしたが、翌年売上3000万円、次の年は1億円、さらに次の年は2億円、そしてチームで年商6億円を達成したという。亡くなった父親が残したスーツを着て、父親が自分に乗り移ったように感じながら、がむしゃらに営業していたというのです。


・死んでも意識や記憶は残る(p54)


真心(まろ)で生きる

その後、著者は事業家であり投資家として有名な竹田和平さんに弟子入りします。徳を積むことで、幸せと豊かさを両立するという竹田和平さんに憧れたのです。10年間にわたり竹田和平さんを100回以上訪問して、和平さんの教えを学びました。和平さんが亡くなり、著者は和平さんの志を受け継ぐことにしたという。


和平さんの教えは、自我(エゴ)をなくして真心(まろ)で生きるということです。そのためには、「ありがとう」を100万回いうと自我(エゴ)がなくなり、人生が自然によくなっていくというのです。


・ありがとうと感謝をすると、徳が貯まる(p82)


亡くなった人たちの魂が私たちを応援している

タイトルの「死を力に」の意味は、大切な人が遺した「志」を継いで生きてはどうか、という提案です。この本では、あなたは自分の命を使って何をするか?と問いかけられ、そして亡くなった人たちの魂が私たち残された人を応援しているよ、と教えてくれます。


お盆とは祖先の霊を供養するときです。祖先はどういった人だったのか、どんな志を持って生きていたのか、調べてみると面白いのではないでしょうか。山本さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・故人はあなたの一部・・故人のことを思い出して語ることは、残された側の生きる力になり、同時に自分のアイデンティティを取り戻すことにもなる(p34)


・成功と失敗をくり返し、意識はどんどん純粋になっていく(p137)


・鹿児島県知覧にある「知覧特攻平和会館」・・彼らは最後、・・未来の日本の幸せを願い、自ら志願して逝ったことがわかりました(p198)


▼引用は、この本からです
「ユング心理学入門」山根 久美子
山本時嗣、光文社


【私の評価】★★★★☆(80点)


目次

第1章 大切な故人からのメッセージ
第2章 死と隣り合わせだった人生
第3章 故人がつないでくれた師匠とのご縁
第4章 死んだらどうなるのか
第5章 死を通して天とつながる方法
第6章 死から始まる愛の循環
第7章 死を生きる力に



著者経歴

山本時嗣(やまもと ときおみ)・・・作家プロデューサー。竹田和平の一番弟子。LOBRAVE EBISU。株式会社ダーナ代表取締役。一般社団法人アスカワールド代表理事。1977年、栃木県生まれ。福島大学卒業。竹田和平氏と出会い、竹田氏の応援を受けて株式会社ダーナを設立。作家プロデュース10年で累計発行冊数100冊以上、累計発行部数100万部以上を達成。2020年、大阪の能勢で自然農エコビレッジをつくりつつ、出版、スクール、イベントをプロデュースする。2022年、世界9か国の先住民の土地を訪れて祈りの場をつくり、その土地の先住民の方たちと共に祈るプロジェクトを支援する一般社団法人アスカワールド代表理事に就任。同年12月、愛と勇気のヒーロー型音楽ユニット「LOBRAVE」に EBISUとして参画。


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コメント(1)

死を力に。ご紹介いただき、ありがとうございました!!!

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