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【書評】「やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ」 ジョン・ストレルキー

2026/06/09公開 更新
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「やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ」 ジョン・ストレルキー


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー


あなたの存在理由は何なのか

世界中をバックパッカーとして旅してきた著者は、職場で毎日10時間以上働きながら、自分の人生をお金と交換しているような状況に疑問を感じ、「人生はもっと多くのことと交換できるのではないだろうか」と考えるようになったといいます。


そんな疑問から生まれたこの小説は、不思議なカフェのメニューの裏に書かれた「あなたはなぜここにいるのか?」という問いから始まります。


カフェのウェイトレスは、自分の存在理由を問うことで、自然と答えを探そうという意欲がわいてくると解説します。そして、その答えを見つけたら、さらに強烈な意欲がわいてくるというのです。


毎日気づいたら自分に問いかけていたのだ。職場の小さな仕切りのなかで1日に10時間から12時間働く以外に、人生にはもっと多くのことがあるのではないだろうか、と(p2)

自分の存在理由に時間を割く

自分がなぜここにいるのかがわかれば、感情的にも肉体的にも、その目的を満たそうと自然に動き出すといいます。


例えば、自分の存在理由がスポーツカーを作ることであれば、そのために勉強してもいいし、同じ志を持つ人のコミュニティに参加してもよいのです。


カフェのウェイトレスは「自分はなぜここにいるのか?」と考え始めたことで、一生懸命働いたご褒美として自分にモノを買うのをやめたといいます。そのご褒美は、自分がしたいことをする時間へと変わり、毎日1時間は本当に好きなことに使うようになったというのです。


著者自身も、毎日少しずつ好きなことに時間を割くことから始め、新しいことを学び、試す機会を探していきました。それがこの小説なのでしょう。


あなたがここにいる理由を満たすなら、なんでも好きなことをやりなさい(p79)

自分の存在理由を見失ってしまう

ただ、用心しないと現代人は自分の存在理由を見失ってしまうといいます。


この本では「漁師と実業家」の話が紹介されています。実業家は漁師に、魚介類の国際流通ビジネスを始めれば大金持ちになって引退できると言います。漁師が「引退したら何をするんだ?」と聞くと、実業家は「魚釣りでも好きなことをすればいい」と答えます。漁師はすでに好きなことをやっている、--というのがオチです。


また、広告業界で活躍していたカフェのウェイトレスは、広告が恐怖心を利用して特定の商品を買わせる仕組みであることを教えてくれます。メディアに接するとき用心していないと、「幸せの答えは商品を買うことにある」と信じてしまうというわけです。


用心していないと・・・「幸せと充実感の答えは商品やサービスにある」と信じてしまうはめになるのよ(p123)

人生は自分が作者の物語である

カフェの料理人は、浜辺で過ごしながら、すべては自分がこの世を去った後もずっと続いていくのだと気づいたと告白します。


自分が人生で何をしたか、しなかったかは小さなこと。いずれは過ぎ去っていく。そのはかない人生は、自分が作者の物語なのです。私たちは何でも好きなようにその物語を書けるのに、時々それを忘れてしまうというのです。


まったくその通りだと思います。ストレルキーさん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・多くの人は、単に存在理由という概念に触れたことがない・・・自分に存在理由があるか確信が持てない人もいる(p180)


・「なぜここにいるのか」を理解して、それを満たすために自分が決めたことをやっていれば、今よりずっとお金の心配は減ると思う(p161)


・私たちが現在、直面している限界は、アクセスしやすいかどうかではない。自分に課している制限なのよ(p85)


・毎日メールに20分を費やす・・・78歳になるまで、どうでもいいメールを毎日たった20分眺めていたとしたら、それで人生の1年以上を費やすことになるのだ(p103)


▼引用は、この本からです
「やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ」 ジョン・ストレルキー
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ジョン・ストレルキー(著)、ダイヤモンド社


【私の評価】★★★★☆(84点)


目次


最悪なドライブ
何もない交差点
見えない夕日
しつもんカフェ
ふしぎなメニュー
あなたはなぜここにいるのか?
メニューの文字
崖っぷちの感覚
生きている理由を知ってしまうと
質問の答え
存在理由を満たすため
ウミガメの話
人生の無駄
実業家と漁師の話
広告からのメッセージ
だからぼくたちは、もっとモノを買う
自分へのご褒美
あなたは死を恐れるか?
あなたは満たされているか?
お金の心配
幸運な出来事
運がいい人の法則
ゴルフボールの話
7日に届く小包
コスタリカの夕日
新しい1日


著者経歴


ジョン・ストレルキー(John Strelecky)・・・作家。講演家。冒険家。7万キロにおよぶ世界放浪の旅の末、33歳のときに本書『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』でデビュー。現在までに七大陸45カ国以上で出版され、累計500万部以上が売れており、ヨーロッパでは2015年から9年連続で年間ベストセラーを受賞、アメリカでもベストセラー1位を獲得。世界中をバックパッカーとして旅し、アフリカ、南米、東南アジア、ヨーロッパ、中国など、多くの国々で長い時間を過ごしている


自分の存在理由関連書籍


「なぜ、あの人は億を稼げるのか: 年収1億円を稼ぐ仕事と投資の黄金法則」 上岡正明
「やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ」 ジョン・ストレルキー
「「自分」の生き方 運命を変える東洋哲理2500年の教え」小池康仁
「下座に生きる」神渡 良平
「書く瞑想 1日15分、紙に書き出すと頭と心が整理される」古川武士
「佐藤一斎「言志四録」を読む」神渡 良平


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