【書評】「なぜ、あの人は億を稼げるのか: 年収1億円を稼ぐ仕事と投資の黄金法則」 上岡正明
2026/06/10公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(89点)
要約と感想レビュー
お金を稼いだら何をしたいのか
放送作家を経て27歳でコンサルティング会社を設立し、300社以上の企業を支援しながら、投資も含めて10億円を築いた著者による一冊です。
著者が最初に問いかけるのは、「お金を稼いで、何をしたいのか」ということです。
世の中には、お金を稼いでFIRE(完全リタイア)したいという人が多くいます。著者は人は「役割」を失うと、幸福度が劇的に下がると指摘し、FIREを二流の選択と否定するのです。FIRE(完全リタイア)とは、お金と会社の奴隷となっている人が、現状から逃避したいだけなのです。
「お金」という制約から解放されたとき、自由な時間とエネルギーを何に使うのか?それがわかれば、あなたの「本当の人生」が始まるのです。
だからこそ著者は、資産形成を始める前に、自分の心の奥底にある「本当の目的」を言語化して、それを人生のコンパスにすることを勧めています。
目的があれば、困難や逆境に直面したときも、それを自分を強くしてくれるチャンスとして受け取れるようになるというのです。「働かなくて済む人生より、働きたいことを働ける人生」が、著者の目標なのです。
「お金」という制約から解放されたあなたが、その自由な時間とエネルギーを使って・・・自分の「情熱(Will)を、何に注ぎ込むのか?・・ここからが、あなたの「本当の人生」の始まりです(p202)
改善しながら仮説を検証し続ける
お金持ちになるために、著者が行ってきたのは、「仮説検証」です。情報を収集し、80%の完成度で仮説を実行してみて、結果を測定し、次の仮説を考えるというサイクルを繰り返してきたのです。
ここで重要なのが「完成度80%」で実行してみるということです。「あと20%足りない」と感じる少し不安なタイミングで、あえてスタートを切る勇気のことです。考えるよりも、やってみるとわかることが多いのです。
著者自身、若い頃はがむしゃらに働いていましたが、1日1時間を振り返りと学習時間に充てるように変えたことで、成果が出はじめたといいます。つまり、「情報を収集」し、80%で仮説を実行してみて、その結果を測定し、「次の仮説を考える」ことを習慣化したのです。
仮説の実行を確実にするコツとして、歯磨き、コーヒーを飲む、通勤といった毎日すでにやっている習慣に新しい行動を「くっつける」ことで、継続のハードルを下げる「実行トリガー」という工夫も紹介されています。
自分の人生とは、仮説と検証を繰り返す壮大な「実験」だというのです。著者が自分の人生を「実験」として捉え、結果に一喜一憂せず改善し続けるという姿勢は、新しいことへの挑戦は「1勝9敗」が当たり前と考えれば、まさに成功の秘訣なのです。
行動(1):まずはやってみる 分析(1):行動した結果を振り返る 改善(2):分析を元に、次の一手を「じっくり」考える(p75)
ノウハウを有形の商品に変換する
著者がスキルアップと投資と並行して実践してきたのが、自分のノウハウを商品化して売る仕組みづくりです。
知識や経験をブログ記事・YouTube動画・電子書籍などの「デジタル資産」に変換し、ブログやYouTubeで集客し、オンライン講座でファンを作り、コミュニティに囲い込む。こうした仕組みを、仮説検証しながら構築してきたのです。
ただし著者は、仕組み構築は言うのは簡単でも、ほとんどの人は検証と改善を継続できずに途中で挫折するといいます。
なぜならブログやYouTubeを始めても最初の半年は収益ゼロが普通であり、仕組みづくりがうまくいく確率は低く、成功までには相当な忍耐が必要だからです。
「そこそこ良い商品が、なぜか勝手に売れ続ける仕組み(自動販売機)」を作る(p159)
投資収入を育てる
投資については、収入を生活防衛費・投資待機金・長期投資の3つの口座に分け、自動的に積み立てる仕組みをつくることを著者は推奨しています。
自動積立にしておくことで、収入の一定割合の投資を継続できること。そして、株価の上下に感情が揺さぶられることを防ぐことができます。株価が下がると怖くなって売り、上がると焦って買うという行動は、多くの個人投資家が陥る失敗パターンだからです。仕組みによって感情を排除し、長期投資を継続するのです。
資産500万円までの時期には、スキルアップのための自己投資と、NISAなどによる投資と、両方に投資することを推奨しています。稼ぐ力を高めながら、投資に慣れる訓練をしていくのです。
著者が目指すゴールは「経済的に自立し、情熱を捧げられる仕事をすること」だと述べており、この点は私の考えと同じです。お金は手段であり、その先にある自分らしい生き方を実現するという視点こそが重要なのです。
上岡さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「努力」を「ゲーム」に変えよう!・・・ゲームを、毎日の生活に組み込む(p88)
・高速読書・・・30分で3回読んで記憶に定着させる・・見つけたポイントをメモにアウトプットする(p101)
・新しい自分に、名前をつけよう・・・「挑戦を楽しむ冒険者」でも「価値を創造する魔法使い」でもいい(p28)
・一流の空気感を「吸い込む」「体験試着ワーク」・・・20代の頃、月1で一流ホテルのラウンジに行って、1杯1500円のコーヒーを飲みながら仕事をするって決めてました(p27)
▼引用は、この本からです

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上岡正明 (著)、ぱる出版
【私の評価】★★★★☆(89点)
目次
第1章 仕事と投資の黄金法則 仕事編―"量"より"密度"で勝て!マインドOSの更新
第2章 仕事と投資の黄金法則 仕事応用編―満足は敵、改善でねじ伏せる
第3章 仕事と投資の黄金法則 仕事×投資編―稼ぐ力を投資の装置につなげる
第4章 仕事と投資の黄金法則 株式投資編―技術とパターンでかせぐ究極の方法
第5章 仕事と投資の黄金法則 最終編―"自分で考えた投資"だけが人生を押し上げる
著者経歴
上岡正明(かみおか まさあき)・・・株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役社長。1975年生まれ。放送作家を経て、27歳でコンサルティング会社を設立。これまで20年以上にわたり300社以上の企業ブランド構築を手がける。起業家・投資家・作家・YouTuberである。独学で10億円を築いた投資家としても知られる。AI×YouTubeを組み合わせてわずか3か月で5億円規模の売上を上げる。YouTubeやXなどSNSの総フォロワーは約75万人。
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