「ディープドライバー ほんとうにやりたいことを言語化する方法」古川武士
2024/11/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
要約と感想レビュー
ディープドライバーとは
ディープドライバーとは、自分を熱中させる動機のことです。例えば、「挑戦する」というディープドライバーを持っている人は、常に新しいことに挑戦しようとするわけです。
著者の提案は、自分のディープドライバーを言葉と絵や写真で一枚の紙にまとめることです。そのために、小学生時代のわくわく体験を書き出してみたり、「本当に心の底からやりたいことは何か?」「人には言えないがどうなりたいか」など自問してみるのです。
こうした内省をしながら、計画して実際に行動してみたり、人に会い、調べ、試すことで、本当にやりたいことが見えてくるわけです。
言語+ビジュアルであなたのディープドライバーをより鮮明にして、「自分」を1枚にまとめていく(p133)
自分の未来を設計する
ディープドライバーが明確になってくると、次は、自分の未来をどう設計するのかということです。著者の提案は、「未来の方向性」を「究極の未来」「理想の3年後」「最高の1年」に分けて考えることです。
もし真の目標を描けたら、その目標に対して10の行動アイデアを書き出すとよいという。例えば、目標を達成するために何を調べるのか、誰に会うのか、どう小さく試すのかなどのアイデアを書き出すのです。あとはその行動リストを実行するだけです。
「未来の方向性」は、3つの時間軸で描く・・「究極の未来」「理想の3年後」「最高の1年」の3つです(p150)
人はなかなか変われない
しかし、人はなかなか変わらないものです。心の中では、変わりたい、でも変わりたくないという葛藤があり、変わりたくないが勝つことが多いのです。著者は、自分の可能性を肌で感じられるようになったときや、本当にわくわくしたとき、人は変われるという。
なかなか動けないとき、著者のヒントは、「なりたい未来」「なりたくない未来」を想像することです。具体的には、「もしも、挑戦を始めたら10年度どうなるか?」を考えたり、「もし、今のままを続けたら10年後どうなるか?」を考えるのです。
いかに、変わりたい、変わりたくないという葛藤の気持ちのバランスを良い方向に崩すのかということなのでしょう。
意味や意義、わくわくを感じる内側から湧き出るやる気(モチベーション3.0)(p39)
好きなことに熱中すること
10代、20代はともかくいろいろやってみるしかない世代ですが、30代、40代ともなればそれまでの経験から自分のディープドライバーが見えてくるのではないかと感じました。 この本は、自分のディープドライバー探しの一助となることでしょう。
大谷翔平選手は、自分の才能は?と聞かれ、「好きなことに徹底的に熱中できること、それがたまたま「野球」だった」と答えています。あなたにとっての「野球」を見つけることができれば、楽しいのではないでしょうか。
自分のわくわくをビジュアル化するという意味では、「宝地図」のまじめ版だと感じました。よくまとまっていると思います。古川さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「好きなことは続く!」という原理(p8)
・自分が自ら進んでやっている最中に没頭感を得られるもの(p42)
・私が気に入っている天職の定義は、「天職とは、他人のために、自分のやりたいことをやること」(p59)
・それぞれの本分を活かして生きていくことで、最終的には自分らしく、そして周りにもいい影響を与えられる、そういう生き方こそ最強の生き方ではないでしょうか(p252)
【私の評価】★★★★☆(88点)
目次
第1部 なぜ、ディープドライバーか?
第2部 あなたを突き動かす動機から始めるディープドライバーメソッド
第3部 本当に変わるには?「人生が変わる習慣化」
著者紹介
古川武士(ふるかわ たけし)・・・習慣化コンサルティング株式会社代表取締役。1977年、大阪府に生まれ、関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立。約5万人のビジネスパーソンの育成と1千人以上の個人コンサルティングの経験から「続ける習慣」がもっとも重要なテーマと考え、日本で唯一の習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。オリジナルの習慣化理論・技術を基に、「多様性が溢れる中で、個性を輝かせる」をミッションに、個人向けの「習慣化の学校」、法人向けの「行動変容型研修」などを提供している。
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