【書評】「こころが片づく「書く」習慣」古川 武士
2018/11/13公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
書くことは頭を整理すること
習慣化コンサルタントが教える「書く」ことで、自分の行動を変える方法です。
普通の人は、重い課題が三つ以上になると頭が混乱してしまいます。そういうときには、自分の不安をすべて書き出してみるのがいいのです。書き出してみると頭が冷静になり、一つひとつの対処法を考えることができるようになるのです。
つまり、書くことは頭を整理することであり、心を片づけることなのです。そうすれば、「今を大切に生きる」「目の前の仕事に100%集中する」ことができるというわけです。
毎日仕事の締切に追われ、不安が渦巻いている・・・すべて書き出したA子さんは2つのことに気づきました。1つ目は、心が少し軽くなったこと・・2つ目は、1つずつを落ち着いて見てみれば、簡単に対処して終わらせることができる問題ばかりであるということ(p21)
アンガーマネジメント
同じように怒りで我を忘れて爆発しそうになったときも、その気持ちを書いてみるといいらしい。「自分をないがしろにする相手が許せない」と怒っていたとしたら、実は、年下上司へのコンプレックスが隠れていたということもあるのです。
著者のお勧めは、毎日の気持ちを書く感情日記をつけることです。感情日記で、自分の心のクセがわかるのです。本当の自分の気持ちのクセがわかれば、この気持ちをどう処理すればいいか自然と分かってくるのです。人は自分の心が一番わからないのですね。
激しい怒りから解放されるバイロン・ケイティワーク・・・最初に、相手に対して怒っているのはどんな考え(ビリーフ)があるかを明確にします・・
Q1.それは本当でしょうか?
Q2・・絶対に言い切れますか?
Q3・・あなたはどのように反応しますか?・・
Q4.その考えがなければ、あなたはどうなりますか?
置き換え1 内容を反対に置き換える
置き換え2 主語を置き換える
置き換え3 自分自身に置き換える(p96)
わくわくすることを書く
著者は、月に一度、「わくわく行動リスト」を書くようにしているとい。つらいことがあっても、わくわくすることを実行すると、気分が晴れてポジティブになれるというのです。
こうした手法は、だれもが知っておく必要があるのではないでしょうか。学校でも授業の中で、教えてもらいたいものです。先生にも必要かもしれません。古川さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・ネガティブ・ポジティブゲーム・・・1・・ネガティブな心の声を出し尽くす・・2・・湧いてくるポジティブな声を書く(p70)
・振り返りGPS・・・
1Good よかったことを書く
2Problem できなかったことを書く
3Solution・・次回どういう行動を取るかを書く(p76)
・「決意したのに実行できない!」を解消する・・・8割は曖昧な行動プランになっているため、実際の行動には移せない・・・ポイントは「5つの具体化」と「ベビーステップ」・・・「何をどうする」・・「いつやるのか?」・・「どれくらいやるか?」・・「どこで」・・「誰と」(p120)
・続ける習慣カード・・・人は、達成したことが「見える化」されると、やる気がアップします(p152)
・未来日記・・・出来事を書く・・達成を書く・・感謝を書く(p161)
【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
第1章 なぜ、書くだけで心が片づくのか?
第2章 不安と焦りを手放したい
第3章 自己嫌悪から解放されたい
第4章 イライラを鎮めたい
第5章 「考えすぎて動けない」をなくしたい
第6章 怠惰な生活から脱け出したい
第7章 わくわくする毎日をつくり出す
著者経歴
古川武士(ふるかわ たけし)・・・習慣化コンサルティング株式会社代表取締役。米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー。関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立
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