【書評】「コンサルが密かにやっている うまくいく人の時間の使い方」菊原 智明
2025/03/20公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
その場で仕事は片づけてしまう
ハウスメーカーでトップ営業だった著者の時間の使い方は、その場で片づけてしまうというもの。例えば、家の間取りの提案書は、商談中にその場でお客様と一緒に考え、その場でたたき台を作っていたという。
一方、うまくいかない営業は、提案書づくりを後回しにしてしまいます。すぐに提案書を作らないために、記憶があいまいになり、お客様の要望が抜けていたりすることさえあるというのです。
仕事の原則は、面倒な仕事は、サッと片づけてしまった方が効率的にも気持ち的にもいいのです。
一番の時間短縮はその場でたたき台を作ってしまうこと(p31)
朝4時起きで昼までに仕事は片づける
そして現在、著者の書籍執筆のときの時間の使い方は、「朝4時起き」です。著者の通常パターンは朝起きて「ブログ更新」→「原稿を書く」→「メールの返信」で昼までにはアウトプットを終えているという。
できる人は、お昼までにはその日の仕事のほどんどを片づけてしまうのです。
そして午後の時間は、インプットの時間としてお客様と商談したり、スタッフと調整したり、情報収集に充てるのです。こうした一定のリズムで仕事を続けることで体調も安定して、仕事の質も安定するという。
一定の仕事時間を続ける・・これがベストのコンディションを長く保てる方法なのです(p172)
隙間時間の有効活用
それ以外の時間の使い方として、参考となるのは隙間時間の活用でしょう。空いた時間が少しでもあれば、何か作業や読書を行います。そのために、すぐに取りかかれるように準備しているのです。
また、お昼の時間も、同僚やスタッフと一緒に食事を取ることで交流の時間にすることができるのです。
著者は仕事は学校のテストと同じように、制限時間の枠の中で、よりよいアウトプットを出すことを意識していると言っています。限られた時間という意識が大事なのでしょう。
1分でも時間が空いたら仕事を進める(p167)
悔いなく生きたい
朝の活用ややることリストなど、著者の時間術は、本のソムリエとそっくりだなと感じました。そこには悔いなく生きたい、という共通の思いがあるように感じました。
残念な一日にするくらいだったら、せめてこれだけはやっておこう、という意識です。一日は必ずやってきますので、よいパターンで一日を過ごしたいものです。
菊原さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「1日1日を大切にする」・・・その言葉をパソコンのスイッチの隣に貼っておいたらどうでしょうか(p202)
・気乗りしない仕事に対して「ゲーム感覚で行う」(p45)
・「まぁ、分かるところだけやってみるか」と1つの項目に手をつけます(p38)
・適度に休憩をとることで集中力は格段に回復します(p178)
・行動とその時間の記録を書いてみましょう(p109)
▼引用は、この本からです
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菊原 智明 、総合法令出版
【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
序章 時間術が仕事と人生を変えた
第1章 「すぐやる」時間術
第2章 「すぐやる」朝時間
第3章 仕事にマッチした時間帯がある
第4章 無駄&不必要なことを見極める
第5章 時間的ロスの防ぎ方
第6章 コンディションの最適化
著者経歴
菊原智明(きくはら ともあき)・・・営業サポート・コンサルティング株式会社代表。群馬県高崎市生まれ。群馬大学機械科卒業後トヨタホームに入社、営業の世界に入る。7年間、苦しい営業時代を過ごすが、お客様へのアプローチを訪問から営業レターに変えたことをきっかけに4年連続トップ営業となる。約600名の営業トップとなり、社のMVPを獲得。2006年に独立。現在は、経営者や営業向けのセミナー、研修、コンサルティング業務を行い、これまで15000名以上を指導。2010年より関東学園大学講師も勤めている。
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