「「できる人」のシンプル手帳術―「忙しい!」から解放される時間のつくり方、使い方」箱田忠昭
2024/12/17公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★☆(84点)
要約と感想レビュー
目標達成のための手帳活用
昨日紹介した手帳つながりで、古い本ですが本棚にあったのでご紹介します。著者の箱田さんは企業研修会社を経営しながら、毎年300回の講演、年数冊の書籍出版、趣味のサーフィンでは日本最大のサーフィンクラブの会長、家族と国内旅行はもちろん年4回は海外旅行に行くというスーパーマンです。
著者の研修会社では、手帳を有意義な人生を送るためのツールとしてシステム手帳「タイム マスター」を使った時間管理、目標管理を教えています。手帳をうまく使うことで、仕事もプライベートでも大きな目標を達成するために行動していくことができるのです。
手帳に書き込むことで「夢」を「目標」に変える(p30)
目標設定のアプローチ
目標設定のやり方は、マンダラチャートや、フランクリン・プランナーに似ています。まず、7つの分野について目標を考えながら書いていきます。7つの分野とは、1仕事、2家族・家庭、3経済、4健康、5自己啓発・知的活動、6趣味・特技、7その他です。
それぞれの分野の目標を達成するために、具体的な目標を10本の大枝にまとめます。例えば、あなたが営業課長であれば、大枝は1スタッフ管理、2営業戦略、3情報収集、4宣伝とPR、5新プロジェクト立ち上げ、6予算管理と収支、7社内交流、8、経済、9、家族・友人・プライベート、10備忘録・小目標といった具合です。
これら10本の大枝に、それぞれ10本の小枝を書いていきます。1スタッフ管理なら、小枝は1Aさんとの対話、2Bさんとの対話、3Cさんとの対話、4交流会・・などと細かい施策に落とし込むわけです。
書き込んだ10本の大枝から伸びる小枝、つまり具体的な仕事上の目標を書き込む(p88)
日々のスケジュール管理
このように目的達成のための大枝、小枝が完成すれば、それらをどうやって日々のスケジュールに落とし込むのか、ということになります。著者のおすすめは、これらの小枝を優先順位の高い仕事(LIST1)、コマ切れ時間にやる仕事(LIST2)、個人的にやっておきたいこと(NOTE)にわけることです。
私たちはイヤな仕事や大変な仕事は後回しにしがちなので、優先順位の高い仕事(LIST1)を書き出して、順番に処理していくのです。また、忙しい中で有効なのがすきま時間の活用です。著者はコマ切れ時間にやる仕事をリスト化することで、格段に仕事の処理が早くなったというのです。
著者は毎日寝る前に、明日のスケジュールを計画し、LISTやNOTEに書いてあることで、今日できなかったことを、明日の欄に書き写しているという。
帰宅して夜寝る前には、また明日のPLANを書き込みますが、LISTやNOTEに書き込んでおいたことで、今日できなかったことがあれば、明日の欄に書き写しておきます(p104)
できるだけ人に任せる
著者の時間管理の要諦は、第一に優先事項をスキマ時間を活用しながら、優先することです。
第二には、できるだけ人に仕事を任せることです。人に仕事を任せると、まかせるほど信頼関係は増し、自分の代わりに動いてくれる人間が増えていくのです。
そして、第三は、優先順位が低いものは断ることです。もし、優先順位が低いことを断れないと、時間を失うだけで、思ったより評価されないという。著者は、昔からただの飲み会にはほとんど参加しなかったのです。付き合いのよい人がが仕事で評価されるわけではないのです。
この本を読んで、自分にとって大切なことを大切にすることが大切なのだと感じました。箱田さん、良い本をありがとうございました。
無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信) 3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。 |
この本で私が共感した名言
・「できる人」の手帳とは、予定に振り回されるための手帳ではなく、自分の目標に沿った行動予定を自分で立てるためのツールです(p2)
・「情報は1箇所に!」・・バラバラの情報を手帳に貼りつける(p44)
・年間の記念日も一覧にしよう!(p48)
【私の評価】★★★★☆(84点)
目次
1章 7万人が「できる人」に変わった!箱田式・シンプル手帳術
2章 「ムダな時間」が「充実した時間」に変わる!なぜか「目標を達成する人」の手帳術
3章 わずかな努力で仕事がはかどる!「忙しい!」がなくなる手帳術
4章 語学、資格、読書、ダイエット...「三日坊主」を退治する手帳術
5章 もう「忙しくてできない」とは言わせない!「やる気」がアップする手帳術
著者紹介
箱田忠昭(はこだ ただあき)・・・インサイトラーニング代表。年間300回以上のセミナーをこなすカリスマインストラクター。超一流企業をはじめ多くのクライアントからひっぱりだこ。趣味 のサーフィンでは、日本最大のサーフィンクラブ「ゴッデス」の会長を務め、インストラクターでもある。慶応大学商学部、ミネソタ大学大学院修了。エス ティーローダーのマーケティング部長、パルファン・イブ・サンローラン日本支社長を歴任。その間、デール・カーネギー・コースの公認インストラクターを務める。その後、インサイトラーニング(株)を設立、現在代表取締役
手帳術関連書籍
「文房具ソムリエの手帳時間」石津ヒロシ
「「できる人」のシンプル手帳術」箱田忠昭
「3ステップ時間管理術」酒井 秀介
「目標達成のための手帳術」樋口圭哉
「夢をかなえる一日一冊手帳術」本のソムリエ
この記事が参考になったと思った方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
この記事が気に入ったらいいね!
コメントする