「カーネギーの『人を動かす』から学んだ自分と他人を変える力」 箱田忠昭
2016/07/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(90点)
要約と感想レビュー
ダメ営業マンだった箱田さんは、友人から勧められたカーネギーの『人を動かす』を読み、感動しました。カーネギーの本に感動した箱田さんは、借金をしてデール・カーネギー・コース(セミナー)に参加。自己重要感を持ちながら、良い人間関係を作り、自発的に行動することを学んだのです。
熱心すぎて講師の助手を続け、デール・カーネギー・コース(セミナー)の公認インストラクターにまでなっています。デール・カーネギー・コース(セミナー)は、話し方を中心に、人に好かれるコミュニケーション技術を教えているのです。
・人間的側面を出すには、自己開示をしなければなりません。・・自分をさらけ出し、裃(かみしも)を取り、ざっくばらんに、そして気さくにフレンドリーな態度で接することです(p56)
デール・カーネギーの教えは、箱田さんの人生を変えました。仕事では、33歳で部長となり、38歳のときには外資系企業の支店長として転職しました。もちろんそれは、カーネギーの教えを使い、自分が変わったのです。奥さんを幸せにする計画を立案し、計画どおりに達成していきました。
これは、組織を引っ張るリーダーシップと同様に、自分の人生をリーダーシップを持って作っていくということなのでしょう。主体的にどうあるべきかを定め、そのために必要なやるべきことを決め、日々の行動を変えていくのです。
・私は家内に「お前はどういうことを幸せに思うのか紙に書いてくれ」と言ってお願いしました・・それを大きな模造紙に3年後、5年後、10年後、20年後どうなるかと整理して、書き出しました。そして「これを全部叶える」と家内に宣言し、家の壁に貼って、いつでも目に入るようにしました(p203)
箱田さんの人生の総決算ともいえる一冊でした。成功したこと、失敗したこと、すべてを受け入れて、最後に到達するところがあるのだと感じました。
箱田さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・話は具体的であれ・・エピソードや裏話が披露されはじめると、学生も俄然ひきこまれる(p31)
・30分間のスピーチをする場合でも、ポイントは一つか二つにしぼって、それにまつわるエピソード、実例、具体例を話すようにします(p32)
・「聴衆に話しかけるな!一人ひとりと対話するつもりで話せ!」と心に刻んでおいてください(p64)
・他人を重要視するということでもっとも簡単なことは「声かけ」です。・・関心をもっているということを示してあげるのです(p85)
・魔法の質問・・「一つだけうかがってもよろしいですか?」・・「社長は休みの日には、どんなことをなさっているのですか?」(p103)
・私の口グセは「○○さん、何か面白い話ある?」です。すると相手は通常「特にありませんね」と言います。私は「それじゃあ、面白くない話はある?」と聞きます(p142)
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【私の評価】★★★★★(90点)
目次
序章 私を救ったデール・カーネギー
第1章 赤面恐怖症のコミュ障が、なぜスピーチ講師になれたのか?
第2章 苦手だった人間関係がどんどん改善していく
第3章 人の話を聞くことで人生の80%は成功する
第4章 人生の大事なことは全て他人が決めている
第5章 カーネギーと禅に学ぶ「人を動かす心」
第6章 悩みはすぐに捨て去る
第7章 自分の他人も変わる魔法の3週間サイクル
著者経歴
箱田 忠昭(はこだ ただあき)・・・インサイトラーニング代表。日本コカコーラ広告部マネジャー、エスティ・ローダーのマーケティング部長、パルファン・イヴ・サンローラン日本支社長を歴任。デール・カーネギー・コースの公認インストラクター。
読んでいただきありがとうございました!
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