「落ちたリンゴを売れ!成功者が密かに実践する「生き方のルール」」箱田 忠昭
2019/01/31公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★☆(89点)
要約と感想レビュー
欠点をもプラスに変換する
マーケッティングの本かな、と思って手にした一冊ですが、自分の人生を成功させるための本でした。つまり、「落ちたリンゴを売れ!」とは不完全な人間でも成功できる!という意味です。
この世の人間はすべて不完全な存在であり、だれもがその与えられた能力で勝負しているのです。そして人間には、欠点をもプラスに変換する能力が備わっているということが、過去の成功例からわかるのです。どんなに失望していても、「人生は今日が始まり、今日から始めよう」という気持ちで取り組むのです。
雨が降っているとき、大方のセールスパーソンは「ああいやだな。外回りしてくないな」・・・そうではなく、「今日は雨だ。どんどん売れるぞ」・・雨が降れば、客の在宅率は高い。他社との競合も少ない、雨に濡れて訪問すれば客に感謝され信頼される、というようにプラス要素が多いのです(p64)
目標達成のためにやるべきことを決める
ポイントは目標を設定すること。そして目標を達成するためにやるべきことを決めること。そして、決めたことをやるのです。しかし、そこには大きな壁があります。目標の壁、行動の壁、周囲の壁です。当たり前のことを当たり前に行うことが難しいのです。まずは、毎日英単語をたった10個を覚えるように、小さなステップを積み重ねる訓練をしましょう。
思考は現実化するといいますが、そもそも目標がないという人がいるのです。また、三日坊主と言われるように自分で決めたことをやり切れない人もいます。周囲の人も親切心で「そんなの無理だよ」と言われると、素直に聞いてしまう人もいるのです。
著者のお勧めは、35歳までに「自分の最も苦手とすることをやってみる」ことです。そうした苦しい体験は、後で役立つというのです。自分の長所を伸ばすことが最も大切ですが、弱い点があると、それが足を引っ張ってしまうこともあるのです。
・ロッキー青木(ステーキレストランチェーンオーナー)・・
1 大きな夢を持つこと
2 その夢を実現するための手段を徹底的に考えること
3 手段が決まったら死に物狂いで実行すること(p51)
自分を育ててくれる人を探す
人との出会いが大事だと思いました。著者は、「あなたの人生も誰に出会うかで決まります」と言っています。師匠、マスターマインドと呼ばれる自分を育ててくれる人を探すのです。
ある人は、「人は逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬も早過ぎず一瞬も遅過ぎないときに」と言いました。そうした出会いを信じ、探したいものです。箱田さん、良い本をありがとうございました。
無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信) 3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。 |
この本で私が共感した名言
・私は人生の大切な分野ごとに目標を持つことをお勧めしています。
1仕事
2経済
3家庭
4自己啓発・趣味
5健康
6その他(p87)
・元大リーガーのピート・ローズは、毎日試合のために球場に入るとき、必ず「今日は打つぞ。今までの野球人生はすべて今日のためのリハーサルだ。今日がいよいよ本番だ。今日の試合が人生最大の晴れ舞台だ。頑張るぞ」(p75)
・私は若い頃、次のようにしてやってみました。
1 まず願望を紙に書き出してみる
2 「30年目標表」を作る
3 「5年後のあるべき姿」を作る
4 「年間目標」を作る(p88)
・壁に貼るだけでなく、手帳に書いておいたり、紙にコピーして財布の中に入れておくのもいっそう効果的です(p101)
【私の評価】★★★★☆(89点)
目次
1 落ちたリンゴを売れ!
―成功者だけが知っている「今日からの人生の始め方」
2 ニワトリ小屋から飛び出そう!
―「本当の自分」を知るために必要なこと
3 トップ3%の人だけが密かに実践していたこと
―夢をかなえるシンプルな目標の作り方
4 ストレートを投げろ!磨け!投げ続けろ!
―あなたの「実力」&「仕事」の見つけ方
5 今日はこれからの人生のバースデー
―成功者だけが実践する必ずできる目標達成法
6 なぜ、与えれば豊かになるのか
―成功者だけが知っている「人間関係のルール」
著者経歴
箱田 忠昭(はこだ ただあき)・・・インサイトラーニング代表。日本コカコーラ広告部マネジャー、エスティ・ローダーのマーケティング部長、パルファン・イヴ・サンローラン日本支社長を歴任。デール・カーネギー・コースの公認インストラクター。
この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓