すべては手帳からはじまる「文房具ソムリエの手帳時間」石津ヒロシ
2024/12/16公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(87点)
要約と感想レビュー
なぜ手帳なのか
文房具ソムリエが、成功している人の手帳の使い方を教えてくれる一冊です。なぜ手帳なのかといえば、手書きすると、記憶しやすいだけでなく繰り返し見返すことで、脳にインプットされるからです。
著者の友人が、手書きの手帳をやめてスマホのアプリに置き換えたところ、予定を失念したり、アイデアを書き損ねたりするようになったという。このように、手書きには不思議な力があるのです。
実際、リチャード・ブランソンやトニー・ロビンズがアイデアやタスクを手帳に記録したり、目標や計画を書いているというように、成功者が手帳を使っているというのは、周知の事実なのです。手で書くことで潜在意識にインプットされ、行動が変わるのです。
手帳に手書きしたスケジュールを忘れたことがありません(p21)
手帳で目標を達成する
著者のおすすめは、手帳をスケジュール管理だけに使うのではなく、自分自身を振り返ったり、目標を達成したりするためのツールとして使うことです。
まず、「こうなりたい」という目標を設定する必要があります。手帳で「自分自身の内面」と対話する時間を持つのです。そうした対話によって、自分が心から達成したい目標ができたら、具体的なアクションプランを手帳に書き込みます。毎日の行動の記録を手帳に書き残してくのもよいのでしょう。
このように手帳を使って目標管理とスケジュール管理とを連携させることによって、目標達成を支援するわけです。著者は朝と夜の2回、目標達成ツールとしての手帳を開いて見返し、書き込むことを推奨しています。
手帳時間・自分時間を作る・・10分ずつでいいので、時間的・精神的余白をつくる(p150)
目標達成機能のある手帳
この本では目標達成機能を含んだ市販されている手帳を紹介しています。
「CITTA手帳」では「ワクワク」を書き留めることで、自分の感情や思考に気づくきっかけが作れます。
「FORCEスケジュールブック」には、「希望」を書くページがあり、10年後、6年後、3年後の自分の希望を逆算して書き込めるようになっています。
「24Diary」では、質問に答える形で自然にアウトプットが進む仕組みになっているという。
「ここゆる手帳」は、かわいいデザインの中に「野望」という自分の目標を書くページがあるのです。
このように、この本で紹介されている手帳には、自分のワクワクに気づかせ、野望や希望を書いて実現させようという仕組みがあることがわかります。手帳に価値があるとすれば、自分の未来を良い方向に変えるきっかけを与えてくれることなのです。
「マネキャリ手帳」・・自分のお金の使い方を見直し、感情と向き合うことで、自分の価値観を深く理解できる(p221)
すべては手帳からはじまった
そういえば、私がこのメルマガを書き始めたのも、手帳で分野別の目標設定で「知的」のところに「本を読む」と書いたことからはじまりました。
最初は、読んだ本の「名言」を手帳にメモすることからはじめました。その「名言」をメルマガに転載して、22年経ったら書評メルマガになっていたというわけです。石津さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・自分のモチベーションを高める・・「自分を奮い立たせる言葉」に出会ったら、真っ先に手帳に書き込むこと(p26)
・「おもしろそう!」「ワクワクする!」「気になる!」と思ったら、すぐに・・・手帳に書きましょう(p152)
・自分に集中するためにスイッチを入れられる場所をつくる・・・私のサードプレイスは、近所のカフェやファミレス、さらに車の中です(p58)
・「やらないこと」を決めることで、本当に重要な売上や成果が上がることに集中できます(p85)
【私の評価】★★★★☆(87点)
目次
第1章 目標は「手を動かすこと」で達成する
第2章 「手帳時間」を充実させると心が整う
第3章 「3か月スパン」のスケジュールでうまくいく
第4章 「手帳が続かない」を防ぐ選び方・使い方
第5章 手帳の使い方は作家がいちばん知っている!
著者紹介
石津ヒロシ(いしづ・ひろし)・・・文房具ソムリエ・手帳プロデューサー。「TVチャンピオン極 ?KIWAMI?」(テレビ東京系)文房具王選手権優勝、文房具王。
福岡の文具屋の息子として生まれ、7歳からレジを打ち、13歳で文具のバイヤーに。43歳まで36年の文具店運営、九州で一番手帳を売っていた会社を運営していたバイヤー経験を生かし、日本で唯一の手帳プロデューサーとして手帳制作・マーケティング・流通を一手に扱う。TBS「マツコの知らない世界」や日本テレビ「Zip!」など、全国ネットを含めテレビ出演120本以上。日本の文具を紹介する文房具ソムリエとして活動中。2019 年「TVチャンピオン極 KIWAMI」の文房具王選手権で優勝。文房具王に。現在もテレビなどメディアで最新の文具情報を発信しつつ、文具メーカーのアドバイザーとして、文具のヒット商品を生み続けている。
手帳術関連書籍
「文房具ソムリエの手帳時間」石津ヒロシ
「「できる人」のシンプル手帳術」箱田忠昭
「3ステップ時間管理術」酒井 秀介
「目標達成のための手帳術」樋口圭哉
「夢をかなえる一日一冊手帳術」本のソムリエ
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