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「仕事ができる人が見えないところで必ずしていること」安達 裕哉

2024/05/29公開 更新
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「仕事ができる人が見えないところで必ずしていること」安達 裕哉


【私の評価】★★★★★(90点)


要約と感想レビュー

出世するために必要なこと

デロイトトーマツコンサルティングで働いていた著者が、出世できる人の特徴をまとめた一冊です。当時のデロイトトーマツコンサルティングは2000人くらいの会社でしたので、中堅企業といえるでしょう。2000人くらいの組織になると、事前の根回しが文化になっているようです。この本でも、会議の場で議論する前に関係者全員に対して個別に話を通しておくことを推奨しており、デロイトトーマツの常識だったのでしょう。


まず、組織内で出世するためには上司から評価してもらわなくてはなりません。ところが、上司は選べません。だからこそ、その時の直属の上司に合わせて上司を支援して、常に上司から評価してもらうことが絶対的に必要なのです。つまり、いろいろな上司の特徴をつかんで、今の上司の得意なところを発揮させ、今の上司を出世させるのです。出世した上司が、あなたを引き上げてくれるというのが日本の出世街道なのです。そんな人事を、著者は見てきたのでしょう。


いろいろな人が、いろいろな評価基準を持っている。できるだけ多くの人の評価基準にマッチする人が、評価される(p86)

頭のいい人の陥りやすい穴

また、管理職となれば部下を動かして、成果を出していくことが求められます。ところが頭のいい人が、必ずしもよい管理職になるとは限らないという。著者は三つの例を示しています。


一つは頭のいい人は、自分でやれてしまうので、助けを求めるのが苦手です。その結果、仕事を部下から取り上げたり、人に頼ったり、相談することができず、独断に走る傾向があるわけです。


二つ目は頭のいい人は、能力が高いがゆえに、他の人に対する「期待」を持ちにくいという。人は「期待」されていないと感じれば、その人についてこうとは思わないのです。


三つ目は、頭のいい人は正論を主張します。そして、抵抗勢力を論破しようとするのです。相手の気持ちになって、考えることができません。抵抗勢力の本音を汲み取ってあげて丸め込むことができずに、敵を作ってしまうのです。
 

結局は頭がいい人は正論を主張し、敵を作り、孤立し、足を引っ張られて出世できないというわけです。


うまく助けを求める人は、上にかわいがられることも多い。人は頼られることが好き(p155)

成果主義の落とし穴

頭のいい人の中は、このように正論を主張して孤立する人もいれば、失敗しないように慎重になり、「指示待ち」となる人もいます。「指示待ち」は組織としてはまずいのですが、失敗はしないので、敵を作る人より出世する人が多いのも事実です。


また、成果主義の組織では、頭のいい人が成果主義に最適化して、必ず達成できる目標を設定して、常に成果を上げる人も出てくるという。成果主義は成果を生むように見えますが、確実に達成できる低い目標を設定すれば、達成できるのです。著者は成果主義の組織の中で、どうすれば高い目標を設定することができるのか、思案していたという。

 
賢い人は、その賢さゆえに「指示待ち」となり、勝手な人はその鈍感さゆえに「問題児」となる(p81)

仕事を任されたら確認すること

現場から叩き上げた著者の仕事を受けるノウハウも素晴らしい。仕事を任されたら、納期を確認すること。そして、具体的な成果のレベルを、仕事の依頼者と合意すること。自分でゼロから考えず、前例を探すことなど、社内の教科書として使いたいものです。


一番偉いのは「最初に案を出す人」など著者の経験談も豊富でわかりやすくまとまっていました。さすが、「Books&Apps」の月間200万PVは伊達ではないのです。会社員なら読んでみて損のない一冊です。安達さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・人生を変えるのは、一発逆転の出来事ではなく、些細な日常の習慣です・・早起きをする・・通勤時間に必ず本を読む(p16)


・小さい習慣から人生は変わる・・1つ挫折したら、次のものを設定する。無理してできないことを続けない(p18)


・会話なんて、コツは2つしかない。相手が話したいことを聞いてあげること。相手が聞きたいことだけ話すこと(p96)


・人と会うときは、・・「その人の趣味や、好きなもの」を必ず聞く・・私におすすめはありますか?・・教えてもらったら、とりあえず試す(p143)


▼引用は、この本からです
「仕事ができる人が見えないところで必ずしていること」安達 裕哉
安達 裕哉、日本実業出版社


【私の評価】★★★★★(90点)


目次

第1章 「実行力」は人生を変えるための最強の武器
―仕事ができる人は"すぐやる人"
第2章 「決断力」はフレームを知ってこそ身につく
―仕事ができる人は一生役立つ"判断軸"を持っている
第3章 「コミュニケーション力」はちょっとした工夫で大きな差がつく
―仕事ができる人に学ぶ、正しい準備の仕方
第4章 「考え抜く力」は物事の本質を教えてくれる
―仕事ができる人がじつは毎日実践している習慣
第5章 「働きかけ力」は人生を豊かにする強力な味方
―仕事ができる人はリーダーシップの重要性を理解している



著者経歴

安達 裕哉 (あだち ゆうや)・・・1975年東京都生まれ。筑波大学環境科学研究科修了。Deloitteで12年間経営コンサルティングに従事し、社内ベンチャーの立ち上げにも参画。東京支社長、大阪支社長を歴任。その後独立し、オウンドメディア支援の「ティネクト株式会社」を設立。コンサルティング、webメディアの運営支援、記事執筆などを行なう。自身が運営するメディア「Books&Apps」は月間200万PVを超え、ソーシャルシェア数千以上のヒット記事を毎月のように公開。


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