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「頭のいい人が話す前に考えていること」安達裕哉

2023/11/05公開 更新
武山由佳
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「頭のいい人が話す前に考えていること」安達裕哉


【私の評価】★★★★☆(86点)


要約と感想レビュー

私は人前で話すのが苦手だ。人と話すのは嫌いじゃないのだが、話した後に「こう話せば良かったな」と思うことが多い。


「頭がいい人に見られたい」と思っているわけではないけれど、「ちゃんと考えて話していると思われたい」という人は多いのではないだろうか。この本はそんな人にぴったりだ。


筆者はこう述べている。


「『ちゃんと考えてから話す』とは、相手が受け取る言葉の意味を想像し、できるだけ定義の齟齬が出ないように話すということです」(P144)


ああ、これだ。「頭が良いなぁ」と思う人の話は分かりやすい。それは「内容」が話しやすいのではなくて、「使う言葉」が分かりやすいのだ。


相手がどう受け取るかを想像し、分かりやすく話すことで、他人は「ちゃんと考えてくれてる」とみなす。そして、


「人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する」(P81)


信頼されるとさらに話を聞いてもらえるようになるため、信頼は増す一方だ。


話す前に一呼吸おき、相手の受け取る言葉の意味を想像する時間を増やす。そうするだけでも、私の「いつもの後悔」は減らせそうだ。


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▼引用は、この本からです
「頭のいい人が話す前に考えていること」安達裕哉


【私の評価】★★★★☆(86点)


目次

第1部 頭のいい人が話す前に考えていること―「知性」と「信頼」を同時にもたらす7つの黄金法則
 その1 頭が悪くなる瞬間、頭がよくなる時間
 その2 頭のよさを決めるのは「だれ」だ?
 その3 なぜ、コンサルは入社1年目でもその道30年の社長にアドバイスできるのか?
 その4 頭のいい人は、論破しない
 その5 「話し方」だけうまくなるな
 その6 知識が「知性」に変わるとき
 その7 承認欲求をコントロールできる者がコミュニケーションの強者になれる
第2部 一気に頭のいい人になる思考の深め方―「知性」と「信頼」を同時にもたらす5つの思考法
 第1章 まずは、バカな話し方をやめる
 第2章 なぜ、頭のいい人の話はわかりやすいのか?
 第3章 ちゃんと考える前に、ちゃんと聞こう
 第4章 深く聞く技術と教わる技術
 第5章 最後に言葉にしてインパクトを残す


著者経歴

安達裕哉(あだち ゆうや)・・・1975年生まれ。筑波大学大学院環境科学研究科修了後、理系研究職の道を諦め、給料が少し高いという理由でデロイト トーマツ コンサルティング(現アビームコンサルティング)に入社。品質マネジメント、人事などの分野でコンサルティングに従事し、その後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサルティング部門の立ち上げに参画。大阪支社長、東京支社長を歴任したのちに独立。現在はマーケティング会社「ティネクト株式会社」の経営者として、コンサルティング、webメディアの運営支援、記事執筆などを行う。また、個人ブログとして始めた「Books&Apps」が"本質的でためになる"と話題になり、今では累計1億2000万PVを誇る知る人ぞ知るビジネスメディアに


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