「「仕事ができるやつ」になる最短の道」安達 裕哉
2015/12/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(93点)
要約と感想レビュー
成功は些細な行動の積み重ね
コンサルタントである著者が出会った「仕事ができる人」の特徴を抽出した一冊です。「仕事のできる人」は、「やってみる人」らしいのです。やれるのと、知っているとの間には、大きな壁があるのです。
だから、些細な日常の習慣を変えるのです。『早起きをする』でも、『通勤時間に必ず本を読む』でもいい。仕事も同じで、『電話を毎日10本かける』など地味にコツコツと成果を上げていけばいいのです。人生を変えるのは、一発逆転の出来事ではなく、こうした些細な行動の積み重ねなのです。
いわゆる「仕事のできる人たち」は、概ね「アウトプット」派であったように感じる(p30)
保守的な人への配慮
そして、「仕事のできる人」は、保守的な人への配慮がものすごいのです。誰がどういった反対をするのか、どういった反論をしてくるのか、想定済みなのです。だから、反対できないよう明確な目的を示し、反対しそうな人には早めに相談し、上司には状況を適宜、報告するのです。
相手を取り込むために重要なのは、相手が勝手に話したくなる状況をつくることです。だから、著者はまず『相手が話したいこと』を聞くという。人は誰しも自慢したいことや興味のあることの1つや2つ、必ずあるので、それを話題にすれば、自分が話さなくても相手は話はじめるのです。
私がどんなに『自分から動いてくれ』と言っても、一定数は保守的な人がいるものだ。そういう人に配慮しつつやってくれると良いのだが(p74)
出世したいなら上司を出世させよ
出世したいなら上司を出世させよ、習慣には自分に合うもの・合わないものがある、良い営業は他社の製品も薦める、など、仕事の本質が詰まっていました。
ただ、いくら教えても能力が上がるかどうかは、人それぞれです。自分がどうすれば成長するかは自分で見つけるしかないのです。。結局のところ、人より絵がうまくなりたかったら絵を人よりたくさん描くしかないように仕事も数打つことでレベルが上っていくという。
仕事のノウハウ系としては、深い経験を反映したレベルの高い一冊でした。安達さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「やってみたい」は迷信、「やってみた」は科学(p23)
・どんな仕事でも、一番偉いのは『最初に案を出すやつ』なんですよ。批判なんて誰でもできる。(p52)
・1回目のミスは責任不問です・・2回目のミス、要するに繰り返し起きてしまったミスは、本人の責任です・・3回同じミスを繰り返したときは、これはもう上司の責任です(p152)
・常に目標達成している人物を、信用していいのだろうか?・・目標が低く設定されていた、ということではないか?(p131)
日本実業出版社
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【私の評価】★★★★★(93点)
目次
第1章 今日からできること―決意する
第2章 1週間程度でできること―小さな変化を起こす
第3章 1か月間以上しっかりと取り組むべきこと―信頼を積み上げる
第4章 1年程度かけてじっくりと取り組むこと―努力を成果につなげる習慣
第5章 3年は取り組むべき大きなテーマ―リーダーシップとマネジメント
第6章 一生かけてやる価値のあること―仕事で良い人生をつくる
著者経歴
安達裕哉(あだち ゆうや)・・・1975年生まれ。筑波大学大学院環境科学研究科修了後、理系研究職の道を諦め、給料が少し高いという理由でデロイト トーマツ コンサルティング(現アビームコンサルティング)に入社。品質マネジメント、人事などの分野でコンサルティングに従事し、その後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサルティング部門の立ち上げに参画。大阪支社長、東京支社長を歴任したのちに独立。現在はマーケティング会社「ティネクト株式会社」の経営者として、コンサルティング、webメディアの運営支援、記事執筆などを行う。また、個人ブログとして始めた「Books&Apps」が"本質的でためになる"と話題になり、今では累計1億2000万PVを誇る知る人ぞ知るビジネスメディアに
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