「China 2049」マイケル・ピルズベリー

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China 2049

【私の評価】★★★★☆(85点)


■元CIAの大物スパイであり、
 元親中派の一人であり、
 中国軍事研究の第一人者による
 中国の覇権を警告する一冊です。


 アメリカは、
 ソ連を滅ぼすために
 中国に接近。


 著者は、中国のスパイと協力し、
 いくつかの秘密工作を行い、
 ソ連はついに崩壊したのです。


 そして、次の中国の矛先は、
 傾きかけた覇権国、
 アメリカに向かっているというのです。


・傾きかけた覇権国、この場合はソ連
 に対する中国の戦略・・
 他者を戦わせる・・・
 覇権国の同盟国を攻撃する・・(p121)


■興味深いのは、
 グリーン、ホワイト、リーという
 中国人の情報提供者が出てくるところ。


 グリーンは、中国は親米である、、
 ホワイトは、中国は反米である、
 と正反対の情報を提供していた。


 アメリカはグリーンの言う
 「中国は親米である」と
 信じたというのです。


 本当かな~。


・わたしは、アメリカのトップレベルの
 外交官と学者が共有する仮説を
 すっかり信じ込んでいた

 その仮説は・・脆弱な中国を助けてやれば、
 中国はやがて民主的で平和的な大国となる。
 しまし中国は大国となっても、地域支配、
 ましてや世界支配を目論んだりはしない」(p13)


■簡単に要約すると、

 "アメリカは中国に騙されてきたので、
  これまで中国と協力関係は、
  見直さなければならない"

 ということ。


 元スパイが、
 "私は騙されていた"と大声で言っても
 本当かな~と思ってしまいますね。


 ただ、アメリカが
 中国の行動を
 快く思っていないこと。


 そして、その結果として、
 ある意図をもって
 こうした本が出版されているという事実が
 大事なのでしょう。


 ピルズベリーさん、
 良い本をありがとうございました。


────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・中国政府はアメリカで「良い助手」を
 たくさん見つけていた。
 彼らは中国へ招待され、
 さまざまな指導者や学者との面会を許され、
 メディアで賞賛され、いつくかの事例では、
 仕事の契約や投資の機会を与えられる(p189)


・ブルームバーグ・ニュースの複数の記者は、
 中国の反撃を恐れて記事を差し止めた上司たちを
 非難する。記者たちは、その状況を
 「ナチス配下のドイツ」に例えた(p203)


・2009年に中国は、65億8000万ドルの予算で
 「外宣工作」と呼ばれるプロジェクトを開始した。
 「海外でのプロパガンダ」という意味で、
 外国や外国人に中国を好意的に伝える
 ネットワークを作る
のが目的だった。
 今でもそれは続いている(p273)


・確かな真実は、中国の指導者がアメリカを、
 世界を舞台にした競争(中国が勝つ予定である)
 のライバルと見なしていることだ。
 この見方は、特にアメリカの対テロ戦争において、
 中国がアメリカの敵を繰り返し支援してきた
 理由を説明する(p279)


・中国びいきの台湾商人が
 台湾の主要な新聞社とテレビ局を買収し、
 中国政府はこれらのメディアや、
 財政援助したほかのメディアに
 影響を及ぼしている(p318)


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【私の評価】★★★★☆(85点)



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■目次

序 章 希望的観測
第1章 中国の夢
第2章 争う国々
第3章 アプローチしたのは中国
第4章 ミスター・ホワイトとミズ・グリーン
第5章 アメリカという巨大な悪魔
第6章 中国のメッセージポリス
第7章 シャショウジィエン
第8章 資本主義者の欺瞞
第9章 2049年の中国の世界秩序
第10章 威嚇射撃
第11章 戦国としてのアメリカ


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