「人を動かす新装版」デール・カーネギー
2012/06/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(96点)
要約と感想レビュー
人間関係を重視
私は「人を動かすCD版」を、車の中で繰り返し聞いています。書籍は皆さんにプレゼントして手元にないので、再読用として購入しました。子どもが自宅の本棚から、いずれ手に取ってもらえればいいと思っています。
内容については、非常に日本的です。「人を裁くな」と書いてあるように、相手を動かそうとするのではなく、相手が自ら動いてしまうような人間関係作りを重視しているのです。人は誰しも、自分に敬意を示してくれる人、自分に興味を持ってくれる人に好意を持つのです。
自己主張が重視される米国だからといって、相手に直接言って伝えて動かそうとしても、人は動きません。逆に、相手を味方に取り込む、相手を尊重するという紳士的な交渉スタイルが大切なのです。
もし相手を自分の意見に賛成させたければ、まず諸君が彼の味方だとわからせることだ。(リンカーン)(p197)
相手に重要感を持たせる
日本でも、この本がもっとも効果が出そうなのは、家庭においてではないでしょうか。家の中では夫婦や親子の関係は、しがらみがないだけに、ちょっと間違うと感情的な対立になりかねません。そうしたときに、この本の伝える相手を理解してあげる姿勢が大切なのだと思います。
人から嫌われるのは簡単です。相手を人を裁けばいいのです。逆に、人から好かれたければ人を裁かず、相手に重要感を持たせることが大事なのです。対立して議論に勝っても、相手の恨みを買うことになるだけになる場合が多いのです。
議論を避ける・・・議論に負けても、その人の意見は変わらない(p159)
日本より日本的な内容
アメリカの本ですが、日本より日本的な内容だと思いました。アメリカ人でも日本人でも、良い人間関係があれば、すべては解決するのです。
実用的な古典として必読の一冊です。未読の方は騙されたと思って購入してください。カーネギーさん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・私はイチゴミルクが大好物だが、魚は、どういうわけかミミズが好物だ。・・人を釣る場合にも、この常識を利用していい(p50)
・名前は、当人にとって、もっとも快い、もっとも大切なひびきを持つことばである(p114)
・"ソクラテス式問答法"・・・相手が"イエス"といわざるをえない質問をする。つぎの質問でもまた"イエス"といわせ、つぎからつぎへと"イエス"を重ねていわせる。(p212)
・むかしの中国人は賢明だった・・・そのことわざに、こういう味わい深いものがある「笑顔を見せない人間は、商人にはなれない」。(p101)
【私の評価】★★★★★(96点)
目次
PART1 人を動かす三原則
1 盗人にも五分の理を認める
2 重要感を持たせる
3 人の立場に身を置く
PART2 人に好かれる六原則
1 誠実な関心を寄せる
2 笑顔を忘れない
3 名前を覚える
4 聞き手にまわる
5 関心のありかを見抜く
6 心からほめる
PART3 人を説得する十二原則
1 議論を避ける
2 誤りを指摘しない
3 誤りを認める
4 穏やかに話す
5 "イエス"と答えられる問題を選ぶ
6 しゃべらせる
7 思いつかせる
8 人の身になる
9 同情を寄せる
10 美しい心情に呼びかける
11 演出を考える
12 対抗意識を刺激する
PART4 人を変える九原則
1 まずほめる
2 遠まわしに注意を与える
3 自分の過ちを話す
4 命令をしない
5 顔をつぶさない
6 わずかなことでもほめる
7 期待をかける
8 激励する
9 喜んで協力させる
付 幸福な家庭をつくる七原則
1 口やかましく言わない
2 長所を認める
3 あら探しをしない
4 ほめる
5 ささやかな心尽くしを怠らない
6 礼儀を守る
7 正しい性の知識を持つ
著者経歴
デール・カーネギー・・・1888年米国生まれ。大学卒業後、雑誌記者、俳優、営業マン等を経て、YMCA話し方教室担当となり、やがてD・カーネギー研究所設立。『人を動かす』『道は開ける』など名著多数。
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