「カーネギー話し方入門」D・カーネギー
2005/01/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
要約と感想レビュー
話すことが決まってから話す
普通の会社で仕事をしている限り、「話す」ということは大切な技術ですが、ポジションが上にいくにつれて、その重要性はどんどん大きくなっていきます。実際、トップになると「話す」ことが仕事のようなものになってしまうのですから、「話す」ことについては継続的に学んでいく必要があります。そこでお勧めが、この一冊です。
まず、最初の心得は、伝えたいことを明確にするということです。思わず「あー」「えー」と口に出したくなりますが、言うことが決まったら、それを口にすればいいのです。沈黙が怖いかもしれませんが、適度な間は必要なのです。
『胸のうちに言いたいことが確かにあると思うまでは、口を開いてはならん。確かだとなれば、ただそれが何であるかだけを突き止める。そこで話をする、そして着席するんだ(p14)
体験に基づいた話をする
話す技術だけではなく、準備、心構え、環境作り、記憶強化法など、これ一冊で、話すことについては、ほぼカバーできる内容になっています。それも内容は非常に実用的、実践的であり、「話す」ことについての教科書として繰り返し読まれるべき一冊です。
例えば、自分の体験に基づいた話をする、最後に話すことばを繰り返し練習する、聞く人を一か所に集めるなど、効果的な話し方を教えてくれるのです。特に終わりよければすべて良し。どう終わるか、はっきりと決めて、終わりの言葉を何度もくりかえし練習しておきましょう。
聴衆を一ヵ所にかためる・・・聴衆が散らばって座っていたら、前の方に移動して話し手の近くに座るように頼んでみます。(p158)
話す訓練をする
話し方は訓練でどんどんよくなっていきます。あきらめずに、話す場をつくりましょう。
最後にカーネギーシリーズの「人を動かす」「道は開ける」は、この本と同じレベルの名著ですので、古本屋で見かけたらすかさずゲットしてください。
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この本で私が共感した名言
・傾聴に値する話には、単なる言葉以上の何かがある。それは話と共に伝わってくる味わいといったものだ。(p146)
・頭の中で思うだけなら、そうむずかしくはないでしょう。自分は成功する、と信じるのです。固く信じたら、今度は、成功するのに必要な行動を起こすことになりましょう。(p116)
【私の評価】★★★★★(94点)
目次
第1章 勇気と自信を養う
第2章 自信は周到な準備から
第3章 有名演説家はどのように準備したか
第4章 記憶力を増進する
第5章 スピーチの成功に欠かせないもの
第6章 上手な話し方の秘訣
第7章 話し手の態度と人格
第8章 スピーチのはじめ方
第9章 スピーチの終わり方
第10章 わかりやすく話すには
第11章 聴衆に興味を起こさせる方法
第12章 言葉遣いを改善する
著者経歴
デール・カーネギー・・・1888年、米国ミズーリ州の農家に生まれ州立学芸大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールスパーソン等雑多な職業を経て、YMCA弁論術担当となり、やがてD.カーネギー研究所設立。人間関係の先覚者として名声を博す。1955年、66歳で死去。
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