「なぜかまわりに助けられる人の心理術」メンタリストDaiGo
2022/07/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(91点)
要約と感想レビュー
自分の弱みを見せて助けてもらうこと
私も昔から自分で頑張ってしまうタイプです。自分で頑張るのはよいことですが、もしあなたが、人から好かれたいなら、自分の弱みを見せて、助けてもらうことが必要だと教えてくれる一冊です。私も最近は、意識して「助けてほしい」というスタンスで仕事をしています。思ったより良い人間関係を維持しながら仕事ができています。
仕事をお願いするのではなく、相談する。仕事をお願いするのではなく、「助けてほしい」と伝えることで、相手が自ら判断して、行動してくれることが多いのです。「助ける」という行為は、「相手に対して好意がある」ということを暗示させる行為でもあるのです。
つまり、人は、何かをやってあげることで相手を好きになってしまうのです。このように周囲の人に助けてもらうと、周囲の人から好かれるようになります。さらに何かをやってあげることで、「自分は必要とされている」と感じ、自己重要感を高めるのです。
・「お願いしたいんだけど」と言わず、まずは「相談したいんだけど」と言ってみる(p103)
先に無料でプレゼントする
印象的だったのは、助けてもらう前に、先手を打って相手のために何かをしてあげることの重要性です。人には「何かをしてもらったら、お返しをしなくてはいけない」という強い思い込みがあるのです。つまり、100円のジュースを相手にあげると相手は500円の商品を買うことを断りにくくなるのです。
そういえば、週末旅行に行ったときには、職場のみんなにお土産を配ります。これは、お土産を配ったのだから、仕事で困ったら手伝ってほしいという裏の思いがあるように思えます。
また、日用品をただ同然で配って老人を集め、最後に高額な健康食品や健康用具を売って、しばらくすると違う場所に移動して同じことを繰り返している悪質商法があります。これも先に無料でプレゼントをすることで、「お返しをしなくてはならない」という老人の思いを悪用しているものなのでしょう。
・相手が自分のために先に何かをしてくれると、途端に断りづらくなります(p98)
助けてもらうことは相手の重要感を高める
世の中は「してあげる人」と「してもらう人」でできています。そして、人は簡単に「してあげる」ことはありませんが、「してあげる」ことで感謝され、自分の存在意義を感じ、幸福感を感じる動物でもあるのです。「してあげる人」も悪くはありませんが、相手にも何か分担させてあげて、一緒に頑張った、あなたがいなければうまくいかなかったと思わせてあげましょう。「してもらう」ことは相手に迷惑をかける行為ではなく、相手の重要感を高めることになるのです。
これは学校で教えるべき内容だと思いました。どうやって、まわりの人から助けられるようになるのかということは終わりのない修行のようなものだからです。そのテクニックは、一生役立つことでしょう。DaiGoさん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「やってもらったこと」を忘れない・・・電話帳のメモ欄に簡単なメモを残してみましょう(p155)
・他人に何かをしてもらったときの正しい反応は、「助かったよ、ありがとう」です(p71)
・「小悪魔女」は、男性がワガママに答えた瞬間は「ありがとう!」・・・拒否されればすぐに機嫌を悪くします(p46)
・「尊敬しているあなたに本を借りたい」・・・目上の人に対して、一度試してみてはどうでしょうか(p108)
・アドラー博士は、「人が幸せになる唯一の方法は他者に貢献することだ」と述べています(p147)
・完璧な男性だったからこそ、彼女は彼の元を去った・・・「この人は私を必要としていない」と感じて、心が離れてしまったのです(p66)
【私の評価】★★★★★(91点)
目次
1 あなたが頑張るのをやめればみんなが幸せになる
2 「やってもらえる人」の3つのルール
尽くさない
強がらない
頼まない
3 やってあげたいと思わせる7つのトラップ
先手を打つ
相談する
お世辞を言い切る
自分の分担をアピール
曖昧にお願いする
過去を引き合いに出す
急に黙る・目をそらす
4 やってもらってばかりでも好かれる5つの習慣
感情(ストーリー)を伝える
相手の話したい話を聞く
自分しかいないと思わせる
小さくお返しする
自慢してあげる
著者経歴
メンタリストDaiGo・・・作家、大学教授、企業顧問。慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒。英国発祥のメンタリズムを日本に初めて紹介する。人の心を読み、操る技術"メンタリズム"を駆使する日本唯一のメンタリスト。心理学を応用し、コンサルティングや企業研修、ITサービスや遺伝子解析などのプロダクト開発などに関わる。
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