人生を変えるほど感動する本を紹介するサイトです
本ナビ > 書評一覧 >

【書評】「人生の「岐路」に立つあなたへ グローバルキャリアが教えてくれた10の道標」岡田 兵吾

2026/02/12公開 更新
本のソムリエ
本のソムリエ メルマガ登録[PR]

「人生の「岐路」に立つあなたへ グローバルキャリアが教えてくれた10の道標」岡田 兵吾


【私の評価】★★★★☆(81点)


要約と感想レビュー


マイクロソフトへの転職

著者は外資系コンサルのアクセンチュア、マイクロソフト・シンガポール,デロイトコンサルティングで仕事をしてきました。著者の最初の挑戦は、29歳のときアクセンチュアからマイクロソフト・シンガポールへの転職です。


一番大変だったのは訛りが強く、早口で、音声会議での英語が全く聞き取れなかったことでした。著者は、恥を忍んで上司に議事録の作成と解説をお願いして、当面をしのいだという。


さらに部下から反発されたのは、日本の仕事のやり方を強要し、部下に残業を強いてしまったことです。「次に残業を命じたら辞めるからな」と部下から言われたこともあるという。


上司からも部下からも叱られ、社内での人望や信用を失ってしまったのです。マイクロソフトでは最初の3か月は試用期間で、クビの可能性もありえる状況だったのです。


海外の職場では、残業や徹夜をする人を評価しません・・・たびたび部下に残業を強いました。それにより、周りから激しく怒られ、社内での人望や信用をたちまち失ってしまったのです(p42)

職場で信頼の回復

著者が取り組んだのは、「信用」を積み上げることです。


多くの外国人は、初めて会った人とでも感情を出して接して、打ち解け合う習慣があります。著者も上司や先輩と一緒に過ごし、感情を出し、自分を知ってもらい信頼関係を作るようにしたのです


仕事でも残業時間をなくすために、完璧主義をやめて、大切な2割に集中することにしました。2割の期間で、主要な「8割」を完成させ、残りの8割の期間で全体を完成させていくのです。


日報や報告書は、15分で作れて、相手が5分以内に読んで理解できる様式にしました。完璧に計画を立てるよりも、とりあえずやってみて、その後にどうするか考えるように、思考を変えたのです。


マクロソフト・シンガポール・・・「Go & How(まずはやる、その後どうするか考える)」という考え方が浸透している(p98)

デロイトでクビになりかける

マイクロソフトの次の転職先であるデロイトコンサルティングでは、日系企業の海外進出を支援しました。ところが、1年2か月売上ゼロが続きました。出張費も出なくなり、飛行機ではなくバスで出張させられるにまで立場が悪くなったのです。


著者は退職も考えましたが、ここが底なら、あとはもう上がっていくしかない、だったらもう少し頑張ってみようとやれることをやり続けました。自分一人で営業するのではなく、周囲の専門家の協力を求め顧客との勉強会を立ち上げました。


その結果、10か国14拠点でのSAP(経営管理)システム導入を受注することができたのです。著者は周囲と比較するのではなく、自分の成長を信じて一歩踏み出し続けるマインドセットが、道を開いたと説明しています。


「人生は一度きり(YOLO=You Only Live Once)とは、「今この瞬間を大切に生きる」「自分の可能性を信じて一歩踏み出す」ための合言葉であり、人生の選択に迷った時の羅針盤です(p4)

人生は一度きり自分らしく生きる

著者は高校生の頃、落合信彦や立花隆に感化され、国際ジャーナリストになりたいと考えていました。だから、著者は29歳でマイクロソフト・シンガポールに転職を決断したのです。


シンガポールで、ドン底を経験したことは、「成長せざるをえない環境」に身を置いたことで成長できたと分析しています。仮にうまくいかなくても、できないことは「できない」と口に出し、周りの人に助けを求められる雰囲気が海外にはあるというのです。


他人の期待や評価に振り回されず、自分の心に正直に、主体的に選択し、行動すること。自分で選択すれば、挑戦の力となり、たとえ失敗しても、納得感や成長が残り、行動しなかった後悔よりもずっと小さくと著者は伝えたいのです。


そして「人生は一度きり(YOLO=You Only Live Once)」だから、仕事だけではなく、人生も楽しむべきであり、海外では仕事も人生も、楽しんでいる人たちが大勢いることを知ってもらいたいのです。


岡田さん、良い本をありがとうございました。


無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信)
3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。

この本で私が共感した名言


・人と比べない・・・「自分の成長に集中」すると、自分のペースで学びや経験を積めるため、焦りやプレッシャーが少なく、知識やスキルを確実に積み上げやすくなります(p197)


・「自分の芯を貫く思い」・・「こんな人生を送りたい」という、自分の内側からメラメラ燃え上がる思い(p86)


・他人の評価を最優先するリスク・・・周りの評価は上がっても、本人が満足していないと、どこかで行き詰まりを覚える(p114)


▼引用は、この本からです
「人生の「岐路」に立つあなたへ グローバルキャリアが教えてくれた10の道標」岡田 兵吾
Amazon.co.jpで詳細を見る
岡田 兵吾 (著)、 KADOKAWA


【私の評価】★★★★☆(81点)


目次


Prologue リーゼント前夜
Chapter1 安定したキャリア構築か、未知への挑戦か。
Chapter2 弱さを隠すか、さらけ出すか。
Chapter3 沈黙で安全か、発言で存在感か。
Chapter4 完璧な計画か、動きながら修正か。
Chapter5 他人の評価か、自分の納得か。
Chapter6 変化に慎重になるか、変化を楽しむか。
Chapter7 若いうちに学ぶか、生涯学び続けるか。
Chapter8 すべてに応えるか、大切なことに集中か。
Chapter9 他人と競争か、自分の成長に集中か。
Chapter10 会社に人生を任せるか、自分で人生をデザインするか。


著者経歴


岡田 兵吾(おかだ ひょうご)・・・マイクロソフト シンガポール アジア太平洋地区ライセンスコントラクトコンプライアンス本部 本部長 兼 グローバルリーダーシップチームメンバー。情報経営イノベーション専門職大学(iU) 超客員教授。BBT大学オープンカレッジ「ビジネスアウトプットGYM」講師。同志社大学工学部卒業後、アクセンチュア、デロイトコンサルティング、マイクロソフトのグローバル企業にて、シンガポール、アメリカ、日本を拠点に28年間勤務。海外勤務歴23年。15か国以上のプロフェッショナルたちをマネージする、通称"リーゼントマネジャー"。


異文化関係書籍


異文化理解力 ビジネスパーソン必須の教養」エリン・メイヤー
異文化理解の問題地図」千葉 祐大
「世界で戦える人材」の条件」渥美育子
武器になるグローバル力 外国人と働くときに知っておくべき51の指針」岡田 兵吾
フランスの悪魔に学んだ3秒仕事術」本谷 浩一郎
日本人が海外で最高の仕事をする方法―スキルよりも大切なもの」糸木 公廣


この記事が参考になったと思った方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
 にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ


ブログランキングにほんブログ村



<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本


コメントする


同じカテゴリーの書籍: