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【書評】「世界夢ケーキ宣言! -幸せは家族だんらん」清水 慎一

2026/02/10公開 更新
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「世界夢ケーキ宣言! -幸せは家族だんらん」清水 慎一


【私の評価】★★★★☆(87点)


要約と感想レビュー


夢ケーキとは

長野県伊那市に家族の夢を無料でケーキにしてくれるお店があると聞いて、手にした一冊です。菓匠Shimizuでは毎年8月に、お父さんとお母さんと子どもたちが、夢を語り合い、それを絵を描いて、その絵のとおりに「夢ケーキ」を作るイベントを開催しているのです。


2006年の初回は応募数は9個、翌年は50個、300個と増えていき、1000個にまで増えたという。現在は、人数を制限してお店で夢ケーキを家族と一緒に作っているようです。


無料でケーキを配るという企画は反対されましたが、ケーキが人を幸せにするんだという思いでスタートしたのです。


夢ケーキという企画も、最初は周囲から反対されました・・「菓子屋がお菓子を無料で配るなんて無謀だ」「スタッフに負担がかかりすぎる」と、いろいろなことを言われました(p16)

天狗になっていた著者

著者はお菓子屋の2代目として、東京、フランス、熊本の一流店で修行しました。長野に戻ってきた著者は、学んできた技術や知識を菓匠Shimizuで伝えはじめました。


ただ、「そんなことできないのか」「これやり直し!」「仕事が遅い!」と修行先のように厳しく指導したために、職場の雰囲気が悪くなり、辞めていく人も多かったという。


天狗になっていた著者も両親や妻から「その言葉づかいどうなの」「かっこわるいよ」とフィードバックをもらい、両親と毎週ミーティングをしながら、やり方を修正していったのです。


著者の目指す職場を作るために参考にしたのは、九州の美容室「バグジー」の感動の接客や 居酒屋「てっぺん」の「本気の朝礼」です。「バグジー」の感動の接客が、「夢ケーキ」というアイデアにつながったのでしょうか。


朝礼は・・7時48分です・・今日一日、自分がどんな日にしたいか。毎日毎日の積み重ねが、自分の1年後、3年後、5年後の自分を作っていきます・・その日のテーマに沿って、自分の想いを発表します(p125)

スタッフに輝いてもらう職場

著者の目指す職場は、高校野球のようなチームです。地域の人たちに愛されるお菓子を作るという一つの目的に向かって全員が助け合い、励まし合えるチームなのです。


著者は「菓子屋は、夢創り。菓子屋が変われば、世界が変わる!」と信じています。したがって、それに合わない人は去っていくし、合う人だけが残っているのでしょう。
 

そうした仲間が集まる菓匠Shimizuでは、スタッフの誕生日を祝う会では、毎回、サプライズを用意して楽しんでいます。また、毎月一冊の推薦本を決めて「今月はこの本を読みましょう」と感想文を募集しています。


毎年新年会の感謝パーティでは、スタッフ一人ひとりが両親への手紙を読んで手渡しているという。著者が目指すのは、スタッフ一人ひとりが、なんのために働くのかを意識して輝いてもらう職場なのです。


僕は思いました。「フランス菓子の技術を使いながら、地域の人たちに愛されるお菓子を作ることこそが、僕の使命だ(p63)

祖母の教え

著者が時々思い出すのは、転んで血を流したとき、「こんなことで済んでよかったな。ありがたいな。お天道様に感謝しておくんだよ」と、心配ではなく感謝を口にした祖母です。祖母は、「なにがあっても感謝だ。すべてのことが自分にとって必要なことだから、どんなことでもありがたいんだ」と教えてくれたのです。


こうした祖母の教えを無視して、職場の雰囲気を悪くしていた著者ですが、最後には祖母の教えに行き着いたということだと思いました。


夢ケーキを知らなかったことにショックを受けながら、長野県伊那市に行きたいなと思いました。清水 さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・(朝礼は)最後に、六方拝をして朝礼がしめくくられます・・ご先祖様、両親、家族、上司、友人知人、お取引様、恩師、そして未来・過去を含むすべての出来事に感謝することです(p128)
 

・菓匠Shimizuでは、4つの「本気の定義」を決めています。「自分で決めること」「継続していること」「ワクワクしていること」、そして「他人が放っておかないこと」です(p130)


・ムッシュ・エバンは言いました。「ショコラは人を幸せにするんだ。宝石以上の価値があるんだよ」」と(p54)


・涙ぐみながら喜んでくださるお母さんもいます。「夫婦で初めて夢を話し合うことができたのが一番うれしかった」という手紙をいただいたこともありました(p15)


▼引用は、この本からです
「世界夢ケーキ宣言! -幸せは家族だんらん」清水 慎一
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清水 慎一 (著)、文屋


【私の評価】★★★★☆(87点)


目次


菓子屋が変われば世界が変わる
第1部 夢へ向かう道
第2部 夢を育むところ
みんなでスイートオアシスをつくろう
夢ケーキは、日々の想いの結晶


著者経歴


清水慎一(しみず しんいち)・・・株式会社菓匠 Shimizu 専夢取締役シェフパティシエ。特定非営利活動法人 Dream Cake Project 理事長。1975年、長野県伊那市生まれ。「東京洋菓子倶楽部」で修行し渡仏 「シェクレ・カカオ」を皮切りに、 「ジャン・ポール・エヴァン」で修行 その後、老舗「ラデュレ」で修行、 2001 年 クープ・ドゥ・フランス大会入賞 帰国後、アントルメ菓樹(熊本市)で修行
2005年:両親とともに「菓匠 Shimizu」新店舗をリニューアルオープン。
2006年:子供たちの描いた夢の絵をケーキにして プレゼントする「夢ケーキの日」を開始。
2010年:ギフトショップ併設のバンケットカフェ「Pont des Arts」( ポンデザール )、夢学校「Studio Magical Zone」( スタジオマジカルゾーン)、オープン。現在、両親、夫人と、パティシエ 30 人のスタッフと日々「夢創り」に励む モットーは「菓子創りは夢創り」


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