【書評】「目標達成 13の原則 Achievement Technology」青木仁志
2025/12/18公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
求める欲望より与える愛
著者の青木仁志さんは、営業の世界でトップ営業となり、お金持ちになることに憧れました。そこでトップ営業の思考と行動を研究し、実践することで、トップ営業になり高額な報酬を手にしたのです。
ところが心の中は、幸せになれなかったという。そんなとき、伝説的な営業マン夏目志郎氏に人生の真の目的を学んだのです。それは縁のある人を幸せにできる、愛を土台にして行動できる人になることだというのです。
著者の青木仁志さんの目的は、求める個人の欲望達成から事業をと通じて社会に貢献するという志に変わったのです。
人生の目的が変われば人生の質が変わる(p60)
目標達成は技術である
正しい志があれば、目標達成は志達成のための技術であるということでしょう。自己暗示とは、志を達成するためにプラス思考で、自分の心をコントロールする技術なのです。
そして、挫折の中で学習し、成長するためには「私はできる」という信念をもつ必要があります。なぜなら目標を達成するためには、継続した行動が必要だからです。
ただ問題は、どこまで継続すれば成功するのかだれもわからないことです。リンカーンは、8度目の選挙に落選して、次の選挙で大統領に当選するとは思ってもいなかったでしょう。カーネル・サンダースも、1010回目の営業でフランチャイズ初契約を獲得できるとは知らなかったのです。
「できる、できないではなく、やる」という強い意志と覚悟をもっています(p219)
わかっているけど、できないとき
私が注目したのは、わかっているけど、できないときにどうするか?です。わかっているけれど、深酒してしまう。朝早く起きられない。ギャンブルをやめられない、という場合です。
この本では、「こうなりたい」と強く思うこと、つまり願望の力を使ってコントロールすることが可能としています。「何が何でもこれを実現したい」という、燃えるような強い願望が、行動の変化を促すというのです。
また、少しずつ悪い習慣を、良い習慣に変えていくことも提案しています。つまり、お酒を飲みに行く機会を減らしてジョギングをする。残業を減らして、家族と話をする時間を増やすのです。
また、真の成功者と交際し、よい書物を読み、ボランティアなどの社会貢献活動に参加してみるのもよいでしょう。
三浦和良選手は・・夜更かしをしないことを習慣にしていました。若い頃も夜10時を過ぎると必ず帰宅(p210)
大切なことを大切にする
緊急ではない「大切なこと」を大切にし、着実に実行していくなど、目標達成の原則としては標準的なものでした。
最終的には正しい志、つまり、自分の欲望よりも高い次元の目標を持てるかどうかが大きなポイントだと思いました。なぜなら、高い次元の目標を持っていれば、困難があっても強い心を持ち続けることができるからです。
青木さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「何によって覚えられたいかね」・・・50になっても答えられなければ、人生を無駄に過ごしたことになるよ(ドラッカー)(p96)
・協力者を作る・・ビジョンを達成するうえで、さらにパワーパートナーにしたい人は誰ですか(p160)
・行動に焦点を当てる・・人間関係がうまくいっていないとき、あえて笑顔で「おはよう」と声をかけたり・・お世話になったことを思い浮かべて感謝を伝えたりしてみることです(p203)
・「人生を懸けて必ず達成すると決断した目標」を、達成した日はいつですか?(p216)
▼引用は、この本からです

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青木仁志 (著)、アチーブメント出版
【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
求める
ビジョンを描く
信念をもつ
代価を払う
卓越する
目標を定める
達成計画を立てる
協力者をつくる
責任に生きる
自己概念を高める
己に打ち克つ
決断し実行する
志を磨く
著者経歴
青木仁志(あおき さとし)・・・北海道函館市生まれ。プロセールスの世界で腕を磨き、トップセールス、トップマネジャーとして数々の賞を受賞。その後に能力開発トレーニング会社を経て、1987年、32歳でアチーブメント株式会社を設立。会社設立以来、延べ49万1800名の人財育成と、7000名を超える中小企業経営者教育に従事している。
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