「伝達力 話すプロの「伝わる技術」」青木 仁志
2005/08/23公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
要約と感想レビュー
プロのスピーカー(話し手)である著者を、「さすがだな~」と思うところは、技術ではなく心の問題をはじめに取り上げているところです。心持ちを説いたあとで、技術的なコツに入っていきます。
・お釈迦様は「人を見て法を説け」とおっしゃった。つまり、相手の求めているもの、知力、経験、レベルに合わせた話をしなければ、熱意や思いは空回りすると説いたのである。(p19)
相手のためを思い、その気持ちをいかに伝えようかと考えることから、その伝える技術は生きてくるというわけです。まず心があり、そこから技術が伴って中身が充実してくるということなのでしょう。
・仕事のできる人は、次のように報告する。「まず、結論から言えば、○×です。そこには三つのポイントがあります・・・」(p35)
特に普通の人に一番役立つのは、上がらずに話すコツでしょう。それは、やはり自分の得意分野に絞って、経験を含めて話すことのようです。
・人前で堂々と話すコツを紹介しよう。過去に自分が何かを成し遂げた中で、一番気分爽快で、最高の達成感を味わったことを思い出せばいい。(p85)
この本では「プロ」という言葉があちこちにでてきます。青木さんがいかに「プロ」であることに誇りを持っているかがわかります。
・たいがいのプロのスピーカーは、人と名刺交換をするだけで、その人の名前を覚えてしまう。そして次に会ったなら、必ず「○○さん」と名前で呼びかける。・・・これはプロの基本だと私は考えている。(p140)
プロのノウハウを惜しげもなく提供している一冊だと思いました。ただ、なぜか姿勢を正して読むことがなかったので★4つとしました。でもいい本です。
この本で私が共感した名言
・プロのスピーカーは、たいがい一分間に 370語くらいの速度で話している。(p37)
・自分ができる範囲内で力強く話しているときには、絶対にあがることがない。・・・どんなときでも、自分の得意領域に沿って話を展開する。(p76)
・あいさつは一つの姿勢であり、こころ構えの反映である。・・・素晴らしいあいさつのできる人間は、必ずより良い人生を送っているものだ。(p55)
・私は朝早く起きて、その日の段取りをし、一日を一気に走り抜けていく。実践をし、昼は小休止して前半を振り返り、また実践をし、夜はその人の内省をして、次の日に向かう。「一日一生」である。(p104)
・話のへたな人の話をどれだけ真剣に、真心を持って聞くことができるか。そこには、人としての「器」が量られていると思っていただいて差し支えない。(p161)
▼引用は下記の書籍からです。
アチーブメント出版
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【私の評価】★★★★☆(88点)
目次
第1章成功者とは「伝達力」を自由に操る人である
第2章「伝達力」を磨いて勝ち組に入るために"10のポイント"
第3章「伝達力」があればどんな場面でも緊張せずに話せる
第4章「伝達力」でコミュニケーション能力を飛躍的に高める方法
第5章「伝達力」は人の感動に直結する
第6章「伝達力」は人生を豊かにする
著者経歴
青木 仁志・・・1955年生まれ。十代からブリタニカ百科事典のセールスマネジャーとして数々の賞を受賞。その後、能力開発コンサルティング会社にて営業本部長、取締役を経て、1987年人財教育コンサル会社「アチーブメント」を設立。
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