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「村井勉の辞めるヤツは教育しない―わが体験的組織活性のノウハウ」村井 勉

2005/08/22公開 更新
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村井勉の辞めるヤツは教育しない―わが体験的組織活性のノウハウ


【私の評価】★★★☆☆(76点)


要約と感想レビュー

●社長には二種類の社長がいます。
 それは創業社長とサラリーマン社長です。


 創業社長には、事業を立ち上げる力が
 求められますが、サラリーマン社長には、
 組織という制約のなかで成果を出すことが
 求められます。


●したがって、サラリーマン社長には、
 創業時とは違った知恵が必要に
 なるはずです。


 それは人事の知恵であり、
 組織活性化の知恵です。


・「組織を活性化するにはどうしたらいいんですか」と聞くから「それは"かき回したらいい"」と言った(p123)


・八の力の人間を一〇の力が必要な支店の支店長にしなさい。そして、八の力の人間のケツを叩きなさい。最初のうちはその支店長はヨタヨタとしているが、そのうち成長して必ず期待に応えてくれる。これが人材育成のコツなんだ(p182)


●著者は住友銀行(現:三井住友銀行)で
 鍛えられたサラリーマン社長ですので、
 その知恵は住友銀行の知恵と思われます。


 銀行であっても、どこでも同じなんだな~
 というものもありました。


・住友銀行の総務部長をやっているときに、人事部長からいろいろな相談を受けた。人事部長から注意すると、その本人にとってマイナス点になる可能性がある。そこを心配してその人事部長は、私のところに相談にくる(p71)


●内容としては、「35歳から仕事で大切にしたいこと―
 これからさき、成長していくために
」と
 重複する部分が多い印象でした。


 こちらのほうが
 まとまりが良かったので、
 ★3つの評価とします。


この本で私が共感した名言

・自分の後継者にでもしようということになったら、その人は、若い人を徹底的にしごいて、自分の持っている仕事のノウハウを教えていく。自分たちの会社、自分たちの職場の活性化に必要な人材だと思うから、徹底的にしごくのである。誰でも、若い時にはこういうことはわからない(p35)


・私は、ハダカで現場に飛び込むことをモットーにしているので、マツダに行った時、最初の二年間は販売店をくまなく歩いた。私の信念は、メーカーの販売戦略の基本は、売ってもらう人たちに儲けていただくということである。(p100)


 ・ビジネスマンというものは、肥料もあまり貰わず、すなわち月給もそうあがらず、叩かれ叩かれ教育されるものだが、個性があって、コシの強い人ほど伸びると思っている(p3)


▼引用は下記の書籍からです。
村井勉の辞めるヤツは教育しない―わが体験的組織活性のノウハウ
村井 勉 大野 誠治
中経出版
売り上げランキング: 882,187


【私の評価】★★★☆☆(76点)


著者経歴

村井 勉・・・1918年生まれ。住友銀行入行。総務部長、東京営業部長を歴任。その後、マツダでファミリア、RX-7を開発する。アサヒビールでスーパードライの種を蒔き、アサヒ躍進の基礎を作った。


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