「35歳から仕事で大切にしたいこと―これからさき、成長していくために」村井 勉
2005/08/16公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★★(91点)
要約と感想レビュー
●名経営者として村井 勉さんは
あまり本を書かれていませんが、
やっとこの年になって自分の学んだ智恵を
後世に残そうとされているようです。
サラリーマン経営者であって、
その手法に派手なところはありませんが、
原則をおさえたその考え方は、
「この人は本物だな」と思わせるものです。
・意図的に部下同士の交流などをつくり出すことは、できる範囲でやるべきだと思う。課長同士の仲がよければ、忘年会や新年会ではそれらの課が合同で行うだけでも、かなりの人材交流になるのではないか。(p95)
●大きな会社では、自社の拠点を
回るだけでも大変であり、営業部長でさえ
お客様のところを回っていないのに、
社長として五年間で特約店を
三回も訪問したとは驚異的です。
・アサヒビール時代もよく現場に赴いた。その当時アサヒビールの特約店は北海道から沖縄まで、全国に約八百店あった。それを五年間で三回訪ね歩いた。(p46)
●マツダのファミリアの開発、
アサヒのスーパードライの開発が、
まぐれではないことが分かる
本物の一冊ということで、
★5つとしました。
この本で私が共感した名言
・仕事のやりがいはどのようにして見つければよいのだろうか。・・・私のつたない職業経験から感じるのは、与えられた仕事を一生懸命やればよい、ということである。(p188)
・本というものは不思議なもので、読む時期によって、印象はまったく違ってくる・・・人は時期によって吸収できるものと、吸収できないものがあるということではないだろうか。(p3)
・大切なことは、まずは掃除である。汚い環境ではよい仕事ができるとは到底思えない。また、ミドルクラス、現場責任者が率先して掃除を行う。(p135)
・私は「けじめ」をつけようと書いた。・・・たとえば、お酒を飲むときに二日酔いになったらいかんぞ、と自分に言い聞かせながら飲む、ということである。自分のことは自分で決めて、あとはこだわらない。遊んでもいい、勉強してもよい、しかし限度には自分で責任を持つというのが無執である。(p130)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★★★(91点)
著者経歴
村井 勉・・・1918年生まれ。住友銀行入行。総務部長、東京営業部長を歴任。その後、マツダでファミリア、RX-7を開発する。アサヒビールでスーパードライの種を蒔き、アサヒ躍進の基礎を作った。
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 42,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
お気に入りに追加|本のソムリエ公式サイト|発行者の日記
コメントする