「よくわかるギリシア哲学―知を愛し真理を求めた人々」斉藤 啓一
2005/08/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
●実は中学校のころから、
私はギリシャ哲学に興味がありました。
しかし、読む本、読む本すべてが、
難しく、分かりにくく、
どうも理解できません。
しかし、この本を読んで、
ギリシャ哲学のアウトラインが見えてきたような
気がしました。
・プラトンは、師のそんな生きざまの根底に潜む、
ある哲学的な理念を見い出したのである。
それが、後に紹介する「イデア説」なるものである。
プラトンは、この考え方を・・・ただのおっさん
ソクラテスを、"哲学者ソクラテス"に
加工したというわけなのだ。(p82)
●本当に理解している人は、
わかりやすく説明できる人だといわれますが、
そういう意味で著者の斉藤 啓一さんは
哲学をよく知っている人なのでしょう。
分かりやすさは最高ですが、
もう少し突っ込んでほしかったような気がしますので、
★2つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・死は、あらゆる災厄のなかでもっとも
恐ろしいものとされているが、
実は何でもないのである。
なぜなら、われわれが生きて存在しているときには、
死はわれわれのところにはないし、
死が実際にわれわれのところにやってきたときには、
われわれはもはや存在していないからである
(エピクロス)(p147)
・「人間など、知恵を持つことはできないのだ」・・・
ソクラテスは、知恵が得られるかどうかよりも、
知恵を愛し求めていくこと、
そのこと自体に価値があるのだと、
こういっているのだ。(p89)
同文書院
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
●著者経歴・・・斉藤 啓一
1960年生まれ。哲学・神秘思想の研究者。著書、講演、セミナー多数。
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