「自分の仕事をつくる旅」成瀬 勇輝
2023/07/29公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(66点)
要約と感想レビュー
テーマを決めて旅をする
「世界のヒッピーコミュニティをめぐる旅」「オーガニック農場を訪ねる旅」などといった変なテーマで旅をしている人を集めた一冊です。こうした変なテーマの旅をするメリットは、自分を差別化してブランディングできるし、協賛という形で企業からお金や商品を提供してもらえるのです。
もちろんテーマ設定では、それが本当に意味のあるものなのか、協賛してもらえるものなのか、後で自分のブランディングとなるのかなどよく考える必要があるのでしょう。でも、ただ自分一人で、自分の資金で旅するよりも、そうした旅のやり方があるということは知っておいたほうがいいのでしょう。今であれば、クラウドファンディングという形で協賛してもらうことも可能なのです。
・他の人から見てその旅がおもしろいものになるか、次のキャリアにつなげるときに話すと面白い内容か、履歴書に書くときにキャッチーであるか(p103)
旅をしながら仕事をする
2013年の本ですので当時は制約があったと思いますが、今ではインターネットで仕事でも電話でもなんでもできる時代です。この本でも紹介されている人のように、SNSで知り合った人の家に泊まってもいいし、SNSで旅の状況や経緯を報告することも簡単にできるのです。
この本では旅をしながら本を書き上げて出版した人の例が紹介されていますが、今なら旅をしながら仕事をすることさえ可能なのです。この本の提案しているのは、テーマを持った旅をして企業から資金を出してもらうということですが、時代はさらに進んでいるのです。
・7カ月かけ世界を一周。宿泊は、あらかじめFacebook上で仲良くなった人や現地の人の自宅。彼らにインタビューしそれを自身のサイトで発信(p50)
なんでもありの時代
著者の「旅の中でしたい100のリスト」を見て、私と似ている人だと思いました。なんでもやってみたいのです。実際に、やりたいことができる時代だし、この時代に生まれたことに感謝したくなりました。
著者は「NOMAD PROJECT」を立ち上げ、世界中の起業家にインタビューしながら、世界一周旅行をし、ウェブサイト上で情報を発信しています。時代を先取りした取り組みと評価したいと思います。
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この本で私が共感した名言
・自分がロールモデルにしたいような、アジアの現地で働く日本人女性の情報がほとんどなくて困っていました。そこで、「ないのなら自分でつくろう」と決意してサイトを立ち上げたのです(p41)
・「旅の中でしたい100のリスト」をつくってみよう(p119)
【私の評価】★★☆☆☆(66点)
目次
1章 「テーマのある旅」のススメ
2章 旅プロデューサー
3章 旅プロジェクトの制作方法と旅への「武装」(旅の準備;旅に出る ほか)
おわりに 僕が旅で学んだこと
著者経歴
成瀬勇輝(なるせ ゆうき)・・・CiRCUS代表。NOMAD PROJECT主宰。東京生まれ。早稲田大学在学中に、ベンチャー企業でウェブ制作、音楽レコードの立ち上げに携わる。2010年からは、大学を休学し、ビジネス専攻に特化したアメリカのマサチューセッツ州ボストンにあるバブソン大学で起業学(Entrepreneurship) を学ぶ。その後、「NOMAD PROJECT」を立ち上げる。世界中の起業家にインタビューしながら、1年をかけて世界一周旅行をし、ウェブサイト上で情報を発信していた。現在は、「日本を世界につなぐ」をビジョンに、「テーマのある旅」で世界一周をしたメンバー5人で、新組織CiRCUSを立ち上げ、活動している。
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