「誰にでもできる「セミナー講師」になって稼ぐ方法」松尾 昭仁

【私の評価】★★★★☆（82点）

要約と感想レビュー

うまくいっている人を真似する

世の中でセミナーを開催している人は多いと思います。セミナーで稼ごうという人もいるでしょうし、自分をブランディングすること、さらには高額のサービスの見込み客を集めるという目的の人もいるでしょう。著者の場合は、セミナーで講演する→出版の依頼という流れで、仕事がうまくいくようになったという。今では著者は、商業出版の著者となって自分をブランディングするサービスを売っているのです。

まず、自分のセミナーを開催するにあたって最も高いハードルは、経験がないことでしょう。著者のお勧めは、有名セミナー講師のお手伝いをしながら、現場で準備や段取りや話し方の勉強をしていくことです。そして、初めてのセミナーは集客がたいへんですので、すでにある程度有名な講師に、ゲストとして話していただく、ジョイントセミナーにすると楽に集客できるようです。ちなみに著者は、セミナーを告知するためのランディングページは、他社のセミナーの告知ページを参考に、良い点を真似して作ったという。最初は丸パクリで問題ないのでしょう。

・コンサルタントや士業は・・・顧問契約のような長期のお客様が生まれれば十分な利益が見込めますから、セミナーの参加費を、無料または小額に（ｐ89）

リハーサルを繰り返す

セミナーであがらないためには、リハーサルを繰り返すしかありません。著者は「もうこれ以上は練習できない」というところまでリハーサルを繰り返したので、まったくあがらなかったという。セミナー講師は役者であり、会場は舞台、参加者は観客なのです。

そして、セミナーの最初には、顔を上げて参加者を見渡して、全員の視線が自分に集中したのを確認してから大きな声で挨拶をしましょう。いきなり話しはじめてはいけないのです。また、参加者一人ひとりの目をきちんと見ながら話すことも、参加者が自分が見られている！と思わせるためにも重要なのです。

著者のやっていることがよくわかりました。成功している人を真似ること、リハーサルを徹底すること、日々改善していくことが大事なのでしょう。松尾さん、良い本をありがとうございました。

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この本で私が共感した名言

・セミナーに興味ある方にボランティアとして手伝っていただき、その代わりにセミナーを無料で受講（ｐ138）

・講義の前に、参加者同士による名刺交換タイムを設けています（ｐ143）

・セミナーであがらないために・・いつもと同じ行動パターンで動く（ｐ164）

▼引用は、この本からです

【私の評価】★★★★☆（82点）

目次

１章　超・短期間でセミナー講師になる法
２章　私がセミナー講師になれた理由
３章　セミナー講師への道
４章　セミナーは利益率８０％のビジネスモデル
５章　セミナーの利益ここにある！
６章　セミナーの集客法教えます
７章　セミナー・講演会を成功させる超・段取術
８章　セミナー講師の"格"を高めるブランディング術
９章　セミナー講師として大切なこと
１０章　人気セミナー講師＆主催者インタビュー

著者経歴

松尾昭仁（まつお　あきひと）・・・セミナー・プロデューサー。セミナー講師プレミアム倶楽部代表。ネクストサービス株式会社代表取締役CEO。1967年埼玉県出身。駒澤大学経営学部卒業後、世界最大級の総合人材サービス企業に入社。営業部にて企画営業を担当。入社2年目には同期を代表して、新入社員研修において講師を務める。平成14年、ネクストサービス株式会社を設立し、代表取締役に就任。NTTの代理店としてフリーダイヤル・電話回線などの取次業務と中古ビジネスフォンの通信販売を独自のダイレクトマーケティングを駆使して成長させる。最近は、そのセミナー活動での経験を活かし"セミナー・プロデューサー"として、セミナー講師や主催者を志望する起業家を支援する活動に力を注いでいる

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