「1万2000人を見てわかった! お金に困らない人、困る人」松尾 昭仁

【私の評価】★★★★☆（82点）

要約と感想レビュー

自分の得意なジャンルで成功している人を真似る

セミナー講師やコンサルタント起業を支援している松尾さんが、お金に困らない人の特徴を教えてくれます。お金に困らないとは、今の仕事で出世すること。起業しても売り上げを立てることができる人です。

まずは、自分の得意なジャンルで成功している人を真似ることからはじめるのが良いようです。つまり、得意な分野やスキルで勝負する、つまり勝てるジャンルに絞るのです。これまで会社勤めで培ってきた知識やノウハウ、人脈をフル動員しましょう。

お金に困っていない人をロールモデルにする・・・理想とする人物がいるのなら、その人と積極的に行動をともにしてみる。そんな上司や先輩に「仕事のコツを教えてください」と頼んでもいいでしょう（ｐ25）

自分をブランディングする

お金に困らないためには、自分をブランディングすることも大切なポイントです。最初は他人の看板を借りてもいいでしょう。例えば、大企業と連携して「SMBCコンサルティングでセミナーをしています」としてもいいのです。そして、セミナーは会場は高級感のある場所で開催します。区民センターでは宝石は売れないのです。

また、価格は安くしすぎない。得意技について出版する。移動はグリーン車で、時間を有効に使う。お金を払ってもらうのですから、この人にお金を払ってよかった！と感じてもらうことが大事なのです。

弊社は西新宿の高層ビル街にセミナールームを借りています・・・新幹線移動するときも基本的にはグリーン車を利用します（ｐ151）

商業出版によるブランディング

最近の松尾さんは、商業出版によるクライアントのブランディングを事業の中心としているようです。出版不況といわれるなかで、個性的な著者が増えるのはよいことではないでしょうか。自費出版だと数百万かかりますので、数十万円かけて商業出版を狙うのは合理性があるように思います。

食える人は、とりあえず打席に立って、フルスイングするという松尾さんの言葉が印象的でした。松尾さん、良い本をありがとうございました。

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この本で私が共感した名言

・食える人は、礼儀正しくも図々しい（ｐ90）

・お金に困らない人は、「You」を主語にして質問を繰り返してニーズを探り、相手に利益のあることを提案です（ｐ129）

・食える人は、商品を「過去→現在→未来」で説明する（ｐ180）

・Cさんは、「松尾さんの本をすべてください！」と、セミナー会場で販売していた10冊以上の私の書籍を購入してくれました・・・まとめ買いしても2万円くらいの出費です。それで顔の広い松尾さんに名前と顔を覚えてもらえるのなら投資としては悪くないと思いました（ｐ104）

▼引用は、この本からです

松尾 昭仁、集英社

【私の評価】★★★★☆（82点）

目次

第1章 お金に困らない人の「考え方」
第2章 お金に困らない人の「働き方」
第3章 お金に困らない人の「コミュニケーション」
第4章 お金に困らない人の「ブランディング」
第5章 お金に困らない人の「魅せ方

著者経歴

松尾昭仁（まつお　あきひと）・・・起業コンサルタント、出版プロデューサー。ネクストサービス株式会社代表取締役。コンサルタントや起業家を商業出版やメディア露出で支援する戦略プロデューサー・コンサルタント。自身が企画し講師を務めるビジネスセミナーの参加者は1万人を超える。

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