【書評】「自分ものさし仕事術 ブレずにストレス0で成果を2倍にする方法」 吉野 創
2026/09/09公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(82点)
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要約と感想レビュー
人の評価を気にして疲れる日々
最近、「仕事が楽しくない」「何のために仕事をしているのかわからない」という人に会ったので、この本を手にしました。
著者もかつて、仕事中は「相手からどう思われているか」「どうしたら相手によく思われるか」ばかりを気にしていたという。同時に、「こんなに努力しているのにうまくいかないのは周りのせいだ」と、自分の責任からも逃げていたのです。その結果、著者は支社長から降格することになりました。
失意のうちに会社を辞めようかと考えていたとき、先輩から「お前は人のせいにして、結局、人から逃げようとしているだけだろう?もっと人と向き合え!」と言われるのです。t著者は苦手な人を相手にする合宿研修を担当することとなり、それを受け容れ、否応なく人と向き合うことになるのです。
あるとき、合宿研修で「ダメな自分を隠すのではなく、さらけ出してみよう」と考えます。自分の弱さをさらけ出してみると、不思議と自分の思いを素直に受講生に話せるようになったといいます。その結果、共感してくれる受講生が増えて、受講生が成長する瞬間に立ち会うことができ、そのことに喜びを感じる自分に気づいたのです。
著者は「支社長降格」により、苦手な人と向き合うことで、自分の「仕事観」を改めて考えるきっかけとなり、「自分さしさ」に気付く心の余裕が生まれたと総括しているのです。
自分には他責にして自己正当化する「依存型姿勢」の部分ってなかったかな?と振り返って自覚してみることが大切です(p28)
「自分理念」のすすめ
著者の提唱しているのが、「自分理念」です。「自分理念」とは、自分の「ものさし」であり、「自分は何のために仕事を頑張っているのか」という働く理由です。
仕事の中で感じる「おもしろいこと」「嬉しいこと」「楽しいこと」「好奇心が掻き立てられること」「ワクワクすること」といった視点から、自分の仕事を見直してみるのです。
「自分さえよければいい」と考えれば苦しくなり、「人や社会の役に立つ」ことを目指せば、生きることが充実し、仕事も楽しくなってくるという発想です。たとえば、「お客さんの笑顔を見るために働く」という「自分理念」ができれば、それが「働く理由」であり、「志」であり、「仕事観」になるのです。
人からの評価ではなく、自分なりの「ものさし」で仕事をすることが大切なのだと思いました。
周りの人は、あなたが日々「どんな思いで仕事をしているか」を見ています(p194)
「自分理念」のつくり方
著者がお勧めしているのは、「過去」「志(現在)」「未来・ビジョン」という3つの方向から「自分理念」を考える方法です。
「過去」から考える場合は、自分の人生を振り返り、どんな人に、どのように支えられてきたのかを思い出します。そして、自分を支えてくれた人たちへの「感謝」を礎に、自分の人生の軸をつくっていくのです。
「志(現在)」から考える場合は、自分自身を知ることと、社会の課題を考えます。「自分のため」から「社会のため」へと視点を広げることで、高いレベルの志を見出していくのです。
そして「未来・ビジョン」から考える場合は、自分が望む未来を自由にイメージします。最初から完璧な理念をつくる必要はなく、行動しながら、その都度見直していけばよいのでしょう。
ただの仕事を志に変える(p157)
小さな一歩から始める
では、「自分理念」ができたら、何をすればよいのでしょうか。
著者がお勧めするのは、「1日10分だけ、他部署のメンバーを手伝ってみる」といった小さな行動です。1日5分でも10分でも、誰かのために動けば、それは立派な社会貢献だというのです。他部署の仕事を手伝うことで、「誰かに職場を楽しくしてもらう」のではなく、「自分が職場を楽しくする」という考え方にも変わっていきます。
こうした小さな一歩の積み重ねが、仕事を通じてお客様を幸せにし、さらには社会や世の中をよくしていくことにつながるのです。
「自分理念」によって、「一番大切なことを一番大切にする」人生にシフトしていくことができるというのですから、やらない手はないですね。
吉野さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・あなたは今、自分らしく働いているでしょうか?(p2)
・ワーク・ライフ・バランス・・・それはつまり、全て「自分の責任で選び取り、決めていかなければならない」ということです(p25)
・人に、いいことをすると、いいことが還ってくる・・人の悪口を言っている人は、人から悪口を言われる(p40)
・人に会うのは応援するため(p120)
▼引用は、この本からです

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吉野 創 (著)、ぱる出版
【私の評価】★★★★☆(82点)
目次
第1章 なぜ「自分理念」が必要なのか?
第2章 「自分理念」って何?
第3章 「自分理念」を持つメリットって何?
第4章 「自分理念」のつくり方
第5章 「自分理念」を活用して自分らしく成果を出す
著者経歴
吉野 創(よしの はじめ)・・・株式会社トゥルーチームコンサルティング 代表取締役/一般社団法人 自走式組織協会 代表理事。北九州大学法学部卒業後、ジーンズメーカー大手EDWINで営業に従事。その後、経営コンサルティングファームでマネジメント責任者、支社長などを歴任。合宿や研修を延べ5000人へ実施。 2014年「株式会社トゥルーチームコンサルティング」を設立。「自走式組織®」として2018年に商標登録。クライアントは3年で売上2.1倍、経常利益4.3倍、わずか1年で粗利益率7.9%改善や、離職率を0%にするなど多くの成功事例を持つ。
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