【書評】「老い方をいますぐ、アップデート 老害にならずに「第二の人生」を生きるヒント」苫米地 英人
2026/03/17公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
老後は若い世代のために行動する
苫米地 英人さんはAI,ITに強い認知学者というイメージですが、この本では老後の生き方に焦点を当てています。つまり「第二の人生」をどう生きていくのかということです。
苫米地さんの提案は、「自分のために」だけでなく、「若い世代のために」行動していくことです。次の世代に自分の知恵を伝えていくのが、人の道だというのです。
逆に、社会の不備や理不尽さを知りながら、自己保身のために口をつぐんだままでいる人は「老害」であるとしています。
次の世代に知恵を伝え残していくことが本当の「第二の人生」なのではないでしょうか?(p7)
利他の心
苫米地さんが強調するのは、「利他」に生きるということです。例えば、困っている人に手を差し伸べる。「善行を積む」ということです。
仕事とは他人の困りごとを解決することであり、であれば、第二の人生でも他人の困りごとを解決しながら生きていけばいいのではないかと著者は問いかけるのです。
利他の心は、新しい付加価値を生み出し、世界をよくしていくのです。
利他的に生きるのであれば、当然、自らの理想を掲げて動く(p159)
第二の人生の生き方
第二の人生で注意すべきことは、次のとおりです。
まず、食べ物は、縄文・弥生時代の日本人が食べていたものを食べることです。著者のお勧めは「小麦粉抜き」です。
次に「支出サイズに合わせた収入」を作ること。収入に合わせた支出ではないのがポイントです。
そして、自分が本当に好きなことをやることです。お金儲けが、本当に好きなことにはならないはずです。
ただ、欲をコントロールできなければ、欲を一度満たしてあげることも推奨しています。例えば、フェラーリに乗りたければ、一度レンタルして乗ってみればいいのです。
人生後半戦においても、未来に目を向けて「より良いこと」を働きかけながら生きていけばいい(p226)
人生のミッションを掲げる
最後に著者は、お金を投資して右往左往するくらいなら、自分でサービスを作ったほうがいいと提案しています。つまり、自分のミッションを掲げ、賛同する人たちとともに、この世を良くしていきませんか、というサービスを作るのす。
お金とは結局、「誰かの役に立った」ことで入ってくるからです。
倫理の話が出てくるなど、AI,ITとは正反対の内容でしたが、王道の内容といえるでしょう。苫米地さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・倫理・・・「人間社会のなかで守るべき行動規範」を「誰にも見られていなくても正しく行うこと」(p48)
・自己責任で生きる人は、どれほど大きく厄介な問題が目の前に現れても逃げず、向き合い、解決策を探し続ける(p208)
・「知識を教える」のではなく、「知識の学び方」を教える(p97)
・試してほしいのが、毎朝「今日はいい一日になる」と声に出しながら、コップ一杯の水を飲む習慣です(p165)
▼引用は、この本からです

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苫米地 英人 (著)、TAC出版
【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
はじめに 人生最後のあと20年をどう生きるか?
第1章 老害にならない人は何が違うのか?
第2章 苫米地式「第二の人生」の生き方の哲学
第3章 AIのより良い学び方、付き合い方
第4章 これからの世界に何を残すのか?―次世代リーダーという新しいあり方
第5章 病と向き合い、生き直す
第6章 老いの再定義―思い込みとストーリーを捨てて他者のために生き抜く
おわりに 死後に残される人にフルベットせよ
著者経歴
苫米地 英人(とまべち ひでと)・・・認知科学者。1959年、東京生まれ。コグニティブリサーチラボ株式会社CEO会長兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験後、フルブライト全額給付特待生としてイエール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所等に在籍。ATR自動翻訳電話研究所滞在研究員などを経て、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員などを歴任。1992年にはカーネギーメロン博士研究の単調性データ構造を利用した仮想通貨ベチユニットを開発。その後、次世代サイバー防衛技術開発を米国防総省とも協調しカーネギーメロンで進め、2014年から2019年にかけては自衛隊サイバー部隊の創設と教育に尽力。通貨システムを含む次世代基盤システムのアドバイザーをしている。
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