「空海は,すごい 超訳 弘法大師のことば」苫米地 英人
2014/02/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(71点)
要約と感想レビュー
空海こと公法大師とは、奈良時代から平安時代に中国から密教を伝えました。もともと仏教は国家を支えるものとして導入されましたが、だんだんと現世利益を説く世俗的な宗教になっていったのです。
特に密教では、雨乞いをしたり、病気や災難をはらうなど、一般大衆のために現世利益を願っています。現代社会の宗教に近いように感じるのです。
キリスト教でもキリストが奇跡を起こしているし、祈りや寄付によって、現世の罪の軽減や「救い」や「悟り」が得られると考えます。
宗教についてはもう一歩、勉強が必要なようです。苫米地さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・奈良の大仏も、じつは密教の仏であることをご存じでしょうか?あの大仏の名は「毘盧遮那仏」といいます・・・大日如来という仏です(p16)
・親鸞の仏教の本質は、キリスト教と似た神の論理で、「あなたが阿弥陀仏を受け入れるかどうか」です。(p57)
・日本の仏教界は、まず基本的な仏教の戒を守ることから始めるべきでしょう。
一、お酒は飲まない
二、妻帯はしない
三、私欲をもたない(p78)
・宇宙も、すべての命も、悟りの世界も、心が生み出しているとみなが知ったとき、私の願いが叶うのです(p103)
・かぎりない幸せと徳は、求めなくても自身に備わっているもので、途方もない不思議な力は、わざわざそうしようと思わなくても、すでに得ているのです(p129)
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【私の評価】★★★☆☆(71点)
目次
第1部 空海の思想
第2部 空海の言葉
著者経歴
苫米地 英人(とまべち ひでと)・・・1959年生まれ。三菱地所を経て、イェール大学大学院に留学。人工知能の父といわれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人口知能研究所を経て、カーネギーメロン大学大学院で音声通訳システムを開発。徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長などを歴任。ドクター苫米地ワークス代表。コグニティブリサーチラボCEO。
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