「繁盛店をつくる立地選び 低リスクで開業する「場所」と「デザイン」の鉄則」崎元 則也
2014/02/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
飲食店等の出店のノウハウを教えてくれる一冊です。出店するには、まず、立地を考えることになります。立地で多い勘違いは次のようなものです。
×良い立地が儲かる
×人通りが多いと儲かる
×お店が多いと儲かる
本当に自分のお店に合った人が、その地域にいるのか、通りすぎるだけではないのか。実際にはやってみないとわからないのでしょうが、勘違いが多いので注意が必要なのですね。
また競合店があれば実際に足を運んで対抗できるかどうかを検討する必要があります。反対に、同じようなお店がなければ、なぜないのかを確認しなくてはなりません。
・人通りが多い場所はお客さまが多い、とは限らない(p29)
立地が決まったら、お店のコンセプトづくりです。コンセプトから看板、ロゴ、コーポレートカラーまで考えます。ホームページを作る時のように、自分独自の強み・コンセプトが大事なのです。
同じ商品でも見せ方で売り上げが変わります。いかにターゲットを惹きつけるコンセプトにするのかが、勝負なのです。
・集客ポイントが見つからない場合、ナショナルチェーンに寄り添う戦略も考えられます・・・自店に何らかの強みが必要です(p71)
出店例として「読書のすすめ」さんが例示されているのにびっくりしました。書店を出店するのには、1億円くらいのお金が必要なのですね。書籍は委託販売だからと、なめていました。書店も売れるコンセプトが必要なのです。
崎元さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「お店の第一印象をよくする」・・お店のコンセプトに合わせたレイアウトやファサード、看板、ロゴを決める(p92)
・人の顔と同じように、店の顔、ファサードは見る人に強い印象を残します・・一見ムダだと思えるスペースをつくる方法があります(p102)
・初期投資額の5%ほどの販促費を確保するようにしましょう。ただしオープン前に販促をやりすぎると、オペレーションが慣れていないことでバタバタし、お客さまにご迷惑をかけることもあります(p45)
・投資用不動産を買う際には「1000件の情報を見て、100件内覧して、そのうち10件に買い付けの申し込みをして、1件決まる」という言葉があります(p49)
日本実業出版社
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
目次
1章 立地に関する「4つの勘違い」と「3つの勘どころ」をつかもう
2章 儲かるお宝立地とお得立地を探そう
3章 お客さまを呼びよせる外観、看板、アプローチ術
4章 お客さまを楽しませるお店づくりをしよう
5章 確実に利益を出すためのお金の基礎知識とスムーズな出店
6章 かしこい居抜き物件の活用法
7章 立地のハンデをものともしない繁盛店の秘密インタビュー
著者経歴
崎元 則也(さきもと のりや)・・・1964年福井県生まれ。アークフィール株式会社代表取締役。一級建築士。福井県立美方高等学校卒業後、建設会社に就職。その間に一級建築士を独学で取得。多数の商業施設、マンション、オフィスを手がける。2005年に独立、アークフィール株式会社を設立する。たかの友梨ビューティクリニックや美容室、サロン、物販店、飲食店などの、店舗不動産、デザイン設計施工、WEBマーケティング等のサービスを提供している
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