「楽しさと生きがいを手に入れる定年顧問」岩﨑 和郎
2024/03/11公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
社外顧問とは
タイトルの「定年顧問」とは、早期退職や定年などで会社を辞めた後に、社外顧問として働くことです。社外顧問とは、専門知識を持った専門家として社外からアドバイスするという役割となります。
普通は弁護士や税理士、経営コンサルなどが社外顧問となる場合が多いようです。著者の場合は技術的な専門知識で社外顧問となっています。顧問派遣会社が数多く存在し、登録することで、運がよければ声がかかって顧問となれるわけです。
「人材の穴埋め」「新規ビジネス対応」「売り上げアップ」が顧問を必要とする3大理由(p46)
まずはスポットコンサルから
もちろん自分自身の専門知識が、その会社の役に立ちそうだと認識してもらわなければ、社外顧問となることはできません。著者のアドバイスは、まずはスポットコンサルを行い、自分の経験にニーズがあるか確認することです。
専門家として登録することで1時間数万円スポットコンサルを紹介してくれるサイトがあるので、登録して、コンサルしてみるわけです。こうして自分の強みが見えてきたら、社外顧問へ挑戦してみましょう。ニーズのありそうな専門知識を中心に、職務経歴書を作成して登録してみるのです。
顧問派遣会社の担当者・・人間的に魅力のある人物と認識してもらうことが必要です(p138)
自分のノウハウを伝える
60歳以降は、再雇用で同じ会社で働くこともよいでしょうし、ニーズがあればフリーランスとして仕事をしたりしてもよいのです。選択肢の一つとして、顧問契約を頭の中に入れておいて損はないのだと感じました。
社外顧問は報酬は少ないものの、自分が持つノウハウを伝えていくことが社会貢献になるという視点で、仕事を選んでいってもよいのです。若いうちからニーズのある人材になるように考えておくべきだと感じました。定年後に自分の専門性に値段が付くのです。岩﨑さん、良い本をありがとうございました。
無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信) 3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。 |
この本で私が共感した名言
・毎週月曜日は午後1時間半の顧問業で出勤します。火曜か水曜は図書館に行って、翌週のための下調べをする(p62)
・顧問先企業の業務と同じような仕事を経験した人・・退職時に「秘密保持契約」などを結んでいるため、同業での就業については、制限される(p159)
・面接・・私の持っているこういうスキル、ノウハウを使って貢献できるといった結論を話します(p168)
【私の評価】★★★☆☆(78点)
目次
第1章 早期退職・定年後は「社外顧問」=「定年顧問」という選択がある
第2章 自分に合う顧問派遣会社を探し、登録する
第3章 豊かに働ける顧問先企業との面談ノウハウ
第4章 顧問ライフを100%楽しむ方法
著者経歴
岩﨑 和郎(いわさき かずお)・・・アドバイザー・技術顧問。1955年大阪生まれ、生後3か月で東京都へ移住、東京都大。田区在住。1981年岡山大学大学院工学研究科修了、同年小野田セメント株式会社入社、以後数社を経て、2016年昭和 KDE 株式会社を定年退職。退職後、顧問派遣会社に登録、東証プライム化学品製造会社、建築・土木構造物の検査・調査を行う会社等で技術顧問として業務支援中。また、住宅用建材メーカーなどから市場調査などの業務をスポットコンサルとして、随時支援している。趣味は、神社仏閣巡りとお遍路さん。
この記事が参考になったと思った方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
この記事が気に入ったらいいね!
コメントする