「課長の会話術」田中 和彦
2014/02/28公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
課長の仕事は、まず部下全員と会話することから始まるという一冊。確かに、課長の役割とは、仕事の方針を決めることもありますが、部下を通じて業務を遂行すること。
部下に気持ちよく働いてもらうためにも上司と部下との信頼関係の構築が必要なのだと思います。
・1年の成果は、この最初の1か月のコミュニケーションの質と量が決め手になると断言できます(p26)
信頼関係がある程度構築できたら、次は仕事の方針です。
自分の考えを持ちつつ、あたかも部下が考えたようにすることが大事。そのためには、部下に考えさせ、意見交換し、方向修正しながら、部下が納得する目標を作るのです。納得性が必要なのですね。
・ビジョンや全体目標の合意ができたら、次に、部下の役割分担を考え、個別に目標を割り振る・・上から数字を押しつけるのではなく、できる限り自分で決めさせることです(p178)
私には、以前の職場で、部下と対話しようとしたら非常にいやがられたトラウマがあるようです。思いこまず、自分なりスタイルでの対話の手法を探してみる必要があるのかもしれません。
よくよく考えてみたいと思いました。田中さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・部下は、あなたの「本音と本気」を見ている・・(p218)
・聞くときのポイントですが、部下の「今までやってきたこと→現状について→今後やりたいこと」というふうに、「過去・現在・未来」という時間軸で、ヒアリングしていきいます(p48)
・部下の現状を把握するためには、まずは、「今、どんなことをやっているのか」をストレートに聞くことです(p58)
・「マネジメントって、ひと言で言うと、どういうことですか?」私は、いつもこう答えています。
「極論すれば、知る、見る、伝えるです。部下を知る 現場を見る 思いを伝えるに尽きると思いますよ」と。(p219)
・部下の仕事を奪うことは、部下から「場数を踏むという経験」や「難題に挑戦することで得られる成長の機会」を奪っていることに他ならないのです(p162)
・あなたの部下が、自分らしさにこだわって、足踏みしているようだったら、「目標としている先輩はいないの?」と、さりげなく聞いてみてください(p149)
【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
第1章 できる課長は部下と何を話しているのか?
第2章 新しい部下を持って最初の1か月にすべき会話術
第3章 部下のやる気を引き出す会話術
第4章 部下の成長を加速させる会話術
第5章 チームの目標を絶対に達成する会話術
第6章 言葉だけに頼らない会話術
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